コケギンポゾーンのはずれで新たにイイ面構えの個体を発見した。体格も大きいし、コイツはかなり強そうな気がする。
毎度のようにコケギンポを追っかけているのだが、実は何でもかんでもいいというわけではない。…正確には、コケギンポを見つけたら何でもかんでも撮影しているのは事実だけど、ケースによって取り組み方の比重が変わってくるのだ。
ここ数年は、まず、井田コケギンポゾーン及びコケギンポゾーンに影響を与える可能性がある程度の周辺に棲む個体というのが、いちばん気になる存在である。そして、やはり雌よりも雄の方が興味深い。もちろん状況的に面白いシーンに出遭えたり、魅力的な容姿やシチュエーションだったり、見た事が無い体色のバージョンだったりした場合はその限りではないのだが…。それでもやはり、定点観察を続けている場所の個体には思い入れもあるし、実際に様々なドラマを目撃しているので目が離せないのである。
ここで見られるドラマは、目を離していると新たな登場人物(登場魚)が現れていたり、逆に居なくなってしまっていたりするし、さらには、まるで風貌が変わってしまうこともあるので、コンスタントに継続して観察し続けなければならないのだ。それは、連続ドラマや長編小説を楽しむのにも似て、途中が抜けてしまっては話が分からなくなってしまう可能性があるということだ。
そして、そのストーリーをより壮大で奥行きの深いものに出来るか否かは観察者自身の取り組み方によって変わってくる。例えば、あるとき突然コケギンポゾーンに新しい登場人物が現れるのか、その登場人物のここに現れるまでのことを知っているのかでは、ストーリーの重厚感が違ってくるだろう。大河ドラマとして楽しむのか、ダイジェストで軽く楽しむのかは観察者の自由なんだけどね…。
コケギンポ科 / Chaenopsidae
コケギンポ / Neoclinus bryope (Jordan et snyder, 1902)
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"Diver's High Blog"を御覧いただきまして、ありがとうございます。
大瀬崎や井田の海の中は生き物達の楽園。
ここで見られる魚は、600種とも700種ともいわれています。
そんな海での一コマから、海の素晴らしさのほんの一部分でも紹介できたらと思います。
ちなみに、各エントリーのタイトルが掲載画像の生物名になっていますが
書かれている文章は、必ずしもその生物に関することだけではないので悪しからず…
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