小さなウミテングの幼魚がいると聞いていたので見に行ってみたら、そこに居たのは大きなカスザメ!
居なくなったはずのネタまで偶然に目の前に現れてくれるという”引きの強さ”は、今年も相変わらず健在のようである。生物を探すためにガイドに必要なのは、生物に関する知識・海での経験・…等々、いろいろあるのだが、最強なのは”強運”とか”引きの強さ”といったものだと思う(笑)。
最近は歳のせいか目も悪くなってきて、必死で何かを探そうとすると頭が痛くなってくるというトホホなガイドの僕でも、勝手にネタの方から視界に入ってきてくれるんだから…(笑)。幸運に感謝。
ただ、たしかにコイツは落ち着きがない個体であった。ワイコンを持っていなかったので、結構離れた距離からストロボも焚かずに2~3カット撮影しただけなのに、砂の中から飛び出し移動…着底…また移動…と、まともに撮らせてくれなかった。
でも、今日、ここで会えたということは、この周辺でウロウロしているのかな。…と言うのは、ちょうど2日前、海の中で井田DCのてつ!氏に会ったときに、カスザメの存在を教えてもらっていたのだが、そのときはエキジット前の安全停止中だったこともあって、場所までは訊いていなかったものの、現在の井田のネタの配置から考えると、ここは現地ガイドの巡回コースに入っているはずだから、わりと同じような場所で見ているのではないかと思ったりするのであった…。
砂地に隠れているときはこんな感じ(↑)…実際にはもっと陰影が目立たないので見落とさないように。
真上からばかり見ていてはダメ。時々目の位置を低くして、海底の微妙な凹凸の変化を見逃さないようにするのがコツである。
カスザメ科 / Squatinidae
カスザメ / Squatina japonica (Bleeker, 1857)
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"Diver's High Blog"を御覧いただきまして、ありがとうございます。
大瀬崎や井田の海の中は生き物達の楽園。
ここで見られる魚は、600種とも700種ともいわれています。
そんな海での一コマから、海の素晴らしさのほんの一部分でも紹介できたらと思います。
ちなみに、各エントリーのタイトルが掲載画像の生物名になっていますが
書かれている文章は、必ずしもその生物に関することだけではないので悪しからず…
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ただし、[トリミング有り]と書かれている画像は、生物を分かりやすく紹介するために、トリミングをおこなっています。