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Diver's High +++ Underwater Photograph +++ Photographer Matsukawa Soichi

ミナミハコフグ / 井田



 わけあってサラサエビの撮影をしようと思っているのだが、いつも途中で挫折してしまう(苦笑)。いいシチュエーションに出遭えれば、他に気を奪われることなく集中して撮影に臨めるのだろうけど、いざ撮ろうとすると、鴨が葱を背負ってくるような状況にはなってくれないのである。
 そうは言っても、撮り始めないことには何も進まないので、とりあえず、自分なりにテーマを定めることに…。まず、撮る場所は水深6m以浅。せっかくなので、うちのゲストの方にも撮ってもらおうと思い、安全に存分に被写体と向き合える水深にした。
 そして、その縛りのために自分が苦しむことになったのであった(苦笑)。いざ撮ろうとすると、思うようなシチュエーションが見つからないのだ。お題はサラサエビと聞いて、まず考えたのは、背景と絡めて絵にしようということだったのだが、キレイなソフトコーラルに乗っかっているとか、浅場ではそんな気の利いた状況が見つからないのである。そこで、制限水深を深くすることも考えたのだが、自分の潜水時間の割り当てを考えるとやはりチョットむずかしい。一応ガイドなんてこともやっているので、ネタを探したりもしないといけないし…。片手間に撮るようなことでは失礼になってしまう。
 そこで、サラサエビそのものをギミック無しでストレートに魅力的に撮るにはどうすれば良いかを考えてみた。このエビの特徴は、赤いストライプと透明な体、なんて細いんだろうというような脚、エビらしい滑らかなボディラインとエッジが効いた頭部のデザイン…、甲殻類らしいメカニカルなムードをシャープに撮るか、はたまた、壊れそうな繊細さを柔らかく描き出すか…。よし、撮ろう!

 …と思った次の瞬間、カメラの前にフラフラと泳いできたのが、ミナミハコフグの幼魚。気が付いたらサラサエビのことをすっかり忘れて、このかわいらしいフグに夢中になってしまっていた。かろうじて、背景にボンヤリと浮かび上がるサラサエビの姿(下画像)が、このときの当初の目的を思い起こさせるのであった…(苦笑)。

ミナミハコフグ / 井田

ハコフグ科 / Ostraciidae
ミナミハコフグ / Ostracion cubicus (Linnaeus, 1758)


 

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2008/07/25(金) 22:02:43Fish trackback:0 comment:0 ミナミハコフグ / 井田
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"Diver's High Blog"を御覧いただきまして、ありがとうございます。
大瀬崎や井田の海の中は生き物達の楽園。
ここで見られる魚は、600種とも700種ともいわれています。
そんな海での一コマから、海の素晴らしさのほんの一部分でも紹介できたらと思います。

ちなみに、各エントリーのタイトルが掲載画像の生物名になっていますが
書かれている文章は、必ずしもその生物に関することだけではないので悪しからず…

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