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Diver's High +++ Underwater Photograph +++ Photographer Matsukawa Soichi

カシワハナダイ / 井田



 水中息止めの世界新記録が出たそうだ。タイムは17分4秒。それまでのギネスブック記録16分32秒を32秒上回ったとのこと。医学的にありえない…マジックじゃないか…と疑惑を指摘する声が出ているようだが、実際のところどうなんだろう?

 僕が言えるのは、少なくとも自分には無理だということだけだが、16分にしろ17分にしろ、それだけ長く息を止めることが出来たら、イイ水中写真を撮れるだろうなあ…と思う。極端に長時間の息止めは、脳にダメージを与えることになるので良くないようなのだが、そうは言っても、多くの場合、息を止めないことには、狙った写真を撮る事ができない。

 呼吸音に対する魚の反応はもちろんのこと、広角レンズを使用して撮影した際の排気の泡の写りこみも見苦しいことが多いし、ピントを合わせてシャッターを切るという一連の動作も、息を止めた状態でないとビシッとキメルのは難しい。…で、集中して撮影した後は、酷い二日酔いのような頭痛に悩まされることが多くなる…(苦笑)。おそらくダイビングが本当に好きじゃない人は、この頭痛だけで、ダイビングに対して後ろ向きになってしまうだろうなぁ…と思うぐらいだ。

 僕の場合は、懲りないと言うか何と言うか、分かっていてもやってしまう。上のカシワハナダイの写真を撮るのにも、約2分間の息ごらえを10回ぐらい繰り返すことになり、お昼休みは頭痛でしばらく動くことが出来なかった(苦笑)。

 動き回ってばかりいるように見えるハナダイも、お気に入りの場所というのがあって、そこでは数秒間の間、静止することが多い。呼吸音を絶えず響かせていると、ハナダイは落ち着き無く動き続けるが、無音状態が続くと、次第にリラックスし始め、定期的にお気に入り場所に戻ってきて静止するので、そのタイミングを狙ってシャッターを切るというわけだ。一眼レフ機で長焦点のレンズを使い離れたところから狙えるのなら別だが、コンパクト機で背景をボカしたクローズアップを狙うには、撮影距離を極端に切り詰めなければならないので、どれだけ息をこらえることが出来るかが勝負になる。

 まずは動きの癖を観察。そして、ここという場所でカメラを構えたら岩のようにジッと動かず、目の前にあるレンズも無害なものと認識してもらい、呼吸音で驚かすことをしないでいれば、魚はけっこう寄ってきてくれるものなのだ。

カシワハナダイ / 井田

ハタ科 / Serranidae
カシワハナダイ / Pseudanthias cooperi (Regan, 1902)

Copyright Matsukawa Soichi. All rights reserved.

2008/05/03(土) 20:40:29Fish trackback:0 comment:4 カシワハナダイ / 井田
コメント
この記事へのコメント
> のざわさん
 アドバイスありがとうございます。

 朝に限界までの息堪えを5~6回…ダイビング前に訓練って感じですね。でも、頭痛が減るのなら魅力的かな(笑)。

 井田に行くときはぜひ連絡ください!
2008/05/07(水) 22:49:19 | matsukawa | #4R5.xbJk[ 編集]
水中で、より長く息堪えをする為の、自分なりのコツなのですが、息堪え系の訓練をする日の朝に、限界までの息堪えを5、6回やっておくと、その日一日は、比較的楽にできますよ。

朝起きてすぐの副交感神経が優位な時間帯がいいと思います。朝ご飯を食べてからですと、血流が胃にいってしまうため、朝メシ前がベストです。
目安として一回目は苦しく2分くらいで限界がきてしまいますが、5、6回繰り返すと、格段に息堪え時間がのびてきます。

その日は、そのポテンシャルを維持したまま息堪えができると思います。きっと、利口な脳が苦しさを記憶しているためだと思います。比較的頭痛も少ないような気がします。


ちょくちょく井田には行ったのですが、タイミングが悪くお会いできませんでした。
今度は潜水器材を持って行きたいと思います。
2008/05/07(水) 21:51:23 | のざわ | #Gc2eJV/2[ 編集]
> のざわさん
 お久しぶりです!

 僕の場合は水中撮影に特化した単なる慣れでしょう。

 あと、絶対に無理だと思ったら、わりと諦めがイイです…(笑)。…で、撮れると思ったら最善を尽くすという感じなんで、けっこう冷静です。

 …で、息止め。「熟練された潜水隊員でもなかなか難しい」と聞いて、そんなこと僕に出来るわけ無いだろうと思い、試しに息止めしてみたら2分間はわりとクリアできるものの、繰り返すとけっこうシンドイですね。

 撮影のときならかなり無理が効きそうですが、厳密に計って2分間×10回は無理です。うん…絶対に無理。…で、4分間は挑戦する気にもなれないぐらい不可能ですんで、熟練された潜水隊員とは比べないでください。30秒で撮れちゃう事もあるし、2分以上でも撮れない事があるって感じの中でのアバウトな話ですから…(笑)。

 ちなみに、息堪えで尿管の緩みが麻痺するんですか?! 
 それは、チョット怖いです。

 あと、血流の遮断による脳への不可逆的なダメージの影響は健忘症になって具現化しているような気が…(苦笑)。

 あ…、井田には潜りに来られないんですか?楽しいですから是非一度来てください!
2008/05/04(日) 00:05:15 | matsukawa | #4R5.xbJk[ 編集]
息堪え
matsukawaさん、こんにちは。

>約2分間の息ごらえを10回ぐらい

なかなか出来ませんよ。熟練された潜水隊員でもなかなか難しいですよ。

水中息止めの世界新記録には驚きました。僕は4分間以上の息堪えには挑戦した事がありません。血中の酸素飽和度にもよりますが、一般的には4分以上の脳への血流の遮断は、不可逆的なダメージーを与えると言われてるので、絶対的に4分間を目安としています。
それにしても、被写体を目の前にして、アドレナリンをコントロールできるとは、流石ですね。訓練では4分間の息堪えは可能でも、水中撮影時に、余計な思考を断って、無になれません。目的の被写体を目の当たりにすると、心が躍り、アドレナリンがバンバンでてしまします。(笑)

息堪えの代償としての頭痛と、尿管の緩みが麻痺しないようにして下さいね!(笑)








2008/05/03(土) 21:58:51 | のざわ | #Gc2eJV/2[ 編集]
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"Diver's High Blog"を御覧いただきまして、ありがとうございます。
大瀬崎や井田の海の中は生き物達の楽園。
ここで見られる魚は、600種とも700種ともいわれています。
そんな海での一コマから、海の素晴らしさのほんの一部分でも紹介できたらと思います。

ちなみに、各エントリーのタイトルが掲載画像の生物名になっていますが
書かれている文章は、必ずしもその生物に関することだけではないので悪しからず…

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