いわゆる季節モノの魚たち…若干の増減はあるものの、毎年たいてい時期になると同じような場所に現れる。そして、お約束のように、その姿を見に行くのであった。そんなことを飽きもせず20年間近く繰り返している(笑)。
このヒレナガカサゴも、そんな季節モノの魚である。体長2cm足らずの幼魚。地味な魚なんだけど、見ていると、フサカサゴの仲間の幼魚にありがちな起き上がり子法師にも似た動きを見せてくれたり、大きな鰭を開いたり閉じたり…、なかなか可愛らしい。
そろそろ夏かなぁ…という頃になると、ダイバーが活動するようなエリアからは姿を消す。深いところに行ってしまうんだと思う。春先の海の中というのは、海藻がいっぱい繁茂していて、そこでは微小な甲殻類などがいっぱいいる。これから大きくならなければならない幼魚にとって、食べ物がいっぱいあることは、とても重要なことだと思う。浅場と深場の水温差が少ないことも深場の魚にしてみれば好都合だろうけど、ヒレナガカサゴやホウボウといった深場系の魚の幼魚にとって、春先の浅場というのは強く大きく成長するため場所なのではないかと思ったりしたのであった。
フサカサゴ科 / Scorpaenidae
ヒレナガカサゴ / Neosebastes entaxia (Jordan et Starks, 1904)
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"Diver's High Blog"を御覧いただきまして、ありがとうございます。
大瀬崎や井田の海の中は生き物達の楽園。
ここで見られる魚は、600種とも700種ともいわれています。
そんな海での一コマから、海の素晴らしさのほんの一部分でも紹介できたらと思います。
ちなみに、各エントリーのタイトルが掲載画像の生物名になっていますが
書かれている文章は、必ずしもその生物に関することだけではないので悪しからず…
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ただし、[トリミング有り]と書かれている画像は、生物を分かりやすく紹介するために、トリミングをおこなっています。