ハワイウツボは西伊豆で見ることができるウツボの仲間の中では、チョット違う雰囲気を纏っている。
まず白地に黒い模様のモノトーンというところに、ちょっとモード系な気配が漂う。目だけ鮮やかな黄色というのも洒落ているのではないだろうか。
次に、ハワイという名前の響きがいい。コケウツボとかクモウツボとか付けられてしまうと、それだけでイメージをスポイルされてしまうようで可哀想なのだが、ハワイウツボなんて聞くと、ちょっと只者ではないという気がしてしまうんではないだろうか…。
そして、デカい。僕が伊豆で見たウツボの中で最大だったのはこのハワイウツボであった。これは、たまたまそうだったに過ぎないのかもしれないけれど、それでも、印象度は強い。
井田でも大瀬でも、たいてい年に数個体は見ることができるのだが、見ると撮影したくなってしまう。
上の画像は大瀬の外海で水深12mぐらい。ストロボをビシッと当てて、白さを強調したいところでもあるのだが、そうすると背景の海藻が茶色く描写されてしまうので、あえて光量を落とし気味にして自然光を取り入れ海藻のグリーンを強調してみた。
下の画像はチョット前の井田。水深4mぐらいという、この種としては記録的な浅場で撮影することができた(あくまでも個人的記録だが…)。サラサエビにクリーニングされて気持ち良さそうにしていた。そのためにわざわざ浅場まで遠征してきたのか、偶然そうなったのかは定かではないが…。
ときどき書いていることだが、ウツボの仲間の顔つきというのは、かなり可愛らしいと思っている。造形的には、「カワイイ!」と言われている人気の魚たちよりも、ウツボの方がよっぽどカワイイのではないだろうか。特に、マンガチックなまん丸な目などは、魚界の中でも最高ランクに入ると思ってしまうぐらいにチャーミングだと思う。ぜひとも怖がらずに注目してもらいたいものだと思うのであった。
ウツボ科 / Muraenidae
ハワイウツボ / Gymnothorax berndti(Snyder,1904)
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"Diver's High Blog"を御覧いただきまして、ありがとうございます。
大瀬崎や井田の海の中は生き物達の楽園。
ここで見られる魚は、600種とも700種ともいわれています。
そんな海での一コマから、海の素晴らしさのほんの一部分でも紹介できたらと思います。
ちなみに、各エントリーのタイトルが掲載画像の生物名になっていますが
書かれている文章は、必ずしもその生物に関することだけではないので悪しからず…
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ただし、[トリミング有り]と書かれている画像は、生物を分かりやすく紹介するために、トリミングをおこなっています。