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Diver's High +++ Underwater Photograph +++ Photographer Matsukawa Soichi

コケギンポ / 井田



 井田コケギンポエリアのセックスアピールNo.1はコイツらしい。見に行くといつでも、かなりの高確率で、ナンパ待ち個体が、この個体の巣穴周りをウロウロしているし、巣穴の中の壁面は卵でビッシリ。

 そのモテる理由を、昨年、井田の違うエリアで絶大な人気を誇っていた個体(下画像)との共通点をヴィジュアル面から考察してみた(笑)。

 まず、黒っぽい体色の個体が多い中で、この両者は赤みが強い褐色である。他の個体と違う体色に人気の秘密があるのかもしれない?

 背びれの眼状斑が色鮮やかなブルーで格好イイ。しかも背鰭を広げてアピールしている時ではなくても、このブルーがチラチラと目立つ。

 もしも、他所で、この条件が揃っている個体がモテていたら、繁殖期のチェックポイントになるかもしれない…。

 …などと、あまりアカデミックな考察とは言えないようなことを考えながら、毎回のように飽きもせずにコケギンポたちを眺めつつ撮影している。捕食シーンや求愛行動や喧嘩・威嚇など、面白くフォトジェニックなシーンに出遭えることも少なくないが、ごく普通にごく普通の表情を撮影するのがけっこう好きだったりする。

 コケギンポの調子はもちろんのこと、天候や海況などによって撮影条件は常に変化している。ごく普通のショットでも、ほんのコンマ数ミリの目線の角度で表情はまったく違うものになるし、そのとき最高のシャッター速度・絞り・ストロボ光量で露出をかけてやるのと、そうではない場合とでは、けっこう出来栄えが違うものなのだ。もちろん、そうではなくても、普通に見られるぐらいには写るのだけれども、その違いが分かるようになってくると写真は面白い。

 僕はムズカシイことや面倒臭いことが嫌いで苦手なので、出来るだけ気楽に撮影できるように、どうすればどうなるかを把握することにだけは力を注ぐことにしている。シャッターをたくさん切ることが出来るのがデジカメのメリットであることは間違いないのだけれど、ただ漫然とシャッターを切っているだけでは、良いショットを手に入れることが出来たとしても、ほとんどの場合、偶然に過ぎないということになる。ただの偶然から達成感や満足感を得ることは出来ないし、それだと何も面白いとは思えないのだ。
 どうすればどうなるかを把握できていれば、狙って狙い通りに撮るという撮影の醍醐味を味わうことがきる。そうなると撮影は本当に楽しいものになると思う。

コケギンポ科 / Chaenopsidae
コケギンポ / Neoclinus bryope (Jordan et snyder, 1902)


コケギンポ / 井田
2007年4月7日撮影



 

Copyright Matsukawa Soichi. All rights reserved.

2008/04/08(火) 22:16:31Fish trackback:0 comment:0 コケギンポ / 井田
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"Diver's High Blog"を御覧いただきまして、ありがとうございます。
大瀬崎や井田の海の中は生き物達の楽園。
ここで見られる魚は、600種とも700種ともいわれています。
そんな海での一コマから、海の素晴らしさのほんの一部分でも紹介できたらと思います。

ちなみに、各エントリーのタイトルが掲載画像の生物名になっていますが
書かれている文章は、必ずしもその生物に関することだけではないので悪しからず…

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