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Diver's High +++ Underwater Photograph +++ Photographer Matsukawa Soichi

ツルガチゴミノウミウシ / 井田




 花粉症にやられてしまっている。これはもう"発作"とでも言った方がいいかもしれないぐらいの強烈さだ。
 子供の頃から慢性のアレルギー性鼻炎に悩まされていたので、いつ頃からだか、花粉症というものが騒がれ始めポピュラーになってきても、『ふ~ん…でも、もともと鼻炎だし…おれには関係無いや…』と思っていたのだが、甘くはなかった。やはり騒がれるだけのことはあるようで、花粉症恐るべし…を身に沁みて感じる今日この頃なのである。

 …で、前置きとは全然関係なく、画像はツルガチゴミノウミウシ。他のウミウシの卵を食べてしまう…いわゆるエッグイーターとして知られている種だ。同じ仲間の卵を食べてしまうというところにネガティブなイメージを感じてしまう人も多いようで、色鮮やかなウミウシなのに、あまり人気が無いようである。
 まあ、卵は無抵抗な存在であるからして、それを食べてしまうと聞くと、なんとなく悪い奴って気がしてしまうというのも分かるような気もする。
 しかし、そもそも野生の生物の生態なんて、血みどろの弱肉強食の世界であるわけで、ホオジロザメなどの肉食魚は下手をすると海のギャングのように言われてしまうこともあるのに、一気に何百万というプランクトンを捕食してしまうジンベイザメやマンタは、大きいのにおとなしくて平和的なイメージを抱かれるというのも、実は妙な話ではないかと思ったりもする。たとえば、ホオジロザメの食事とジンベイザメの食事を比べると、命を奪うという点においては、後者の方が大量虐殺者である。もちろんプランクトンは無抵抗だし。…で、どちらも遊びでやっているわけではなく、生きるための糧としてやっていることなのである。
 印象・イメージを偏らせてしまうと本質は見えなくなってしまう。別に本質を見なければならないなんてことはないのだけれど、本質を見ることによって、初めて見えてくるものは多いはずだし、そのことによって、けっこういろいろ変わってくる。ネイチャーフォトの撮影なんて、その最たるものだと思うのであった。

裸鰓目(ドーリス目) / NUDIBRANCHIA
ミノウミウシ亜目 / AEOLIDINA
アオミノウミウシ科 / Glaucidae
ツルガチゴミノウミウシ / Favorinus tsuruganus (Baba & Abe, 1964)

FUJIFILM FinePix F30


 

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2008/03/15(土) 22:47:28Sea slag trackback:0 comment:0 ツルガチゴミノウミウシ / 井田
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"Diver's High Blog"を御覧いただきまして、ありがとうございます。
大瀬崎や井田の海の中は生き物達の楽園。
ここで見られる魚は、600種とも700種ともいわれています。
そんな海での一コマから、海の素晴らしさのほんの一部分でも紹介できたらと思います。

ちなみに、各エントリーのタイトルが掲載画像の生物名になっていますが
書かれている文章は、必ずしもその生物に関することだけではないので悪しからず…

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