井田では初遭遇のキアンコウ(アンコウかもしれないけど…)。見た瞬間、「デカい!」と、思わず声に出してしまった。やはり大物を見るとアドレナリンが出てくるのが分かるぐらい興奮する。
フィンを脱いで並べて測ってみたのだが、体長70~80cmといったところ。こうして数字にしてしまうと、ふ~ん…という感じがするかもしれないけれど、現場で見たときは、100cmは軽くオーバーしているように見えた。水中なので3割ぐらいは大きく見えているというせいもあるが、何よりもその存在感・威圧感・重量感が半端じゃないのだ。例えば、誰かに「1mオーバーのアンコウがいる!」と聞かされて見に行ったらこの個体だったということになっても、感動することはあっても失望することはないだろう。
こんな被写体に出遭ってしまったときは、一眼レフを持ってきておけば…と、心底思ってしまうのだが、例によって外部ストロボ無しコンパクトデジカメが僕の唯一の得物である。以前はコンパクト機と銀塩一眼レフ機の使い分けを考えていたのだが、このところ、少々むきになって、何でもコンパクト機で勝負という感じになっている(笑)。まあそれもオモシロイかなとも思う。
今回はサイズがデカイ被写体ということでワイコンを使うことになり、内臓ストロボを発光させることも出来ないので、いかに自然光と折り合いをつけるかが肝であった。外はどんより曇り空で水深20mではコントラストが弱く淡いブルーのモノトーン。ブルートーンでシルエット的に撮るにもメリハリが無さ過ぎる光線状態。そこで、ホワイトバランスを現場の光線状態に合わせて調整し撮影してみたのが上の画像。人工光を駆使出来ないので、説明的に全貌を伝えつつも迫力ある構図で訴えかけようと狙ってみたのだが。
アンコウ科 / Lophiidae
キアンコウ / Lophius litulon (Jordan, 1902)
or
アンコウ / Lophiomus setigerus (Vahl, 1797)
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Contrust scale (graduated 16steps)
sRGB - Gamma : Windows (2.2) - White point : 6500°k
1024 x 768 True color (32bit)
font size : medium
"Diver's High Blog"を御覧いただきまして、ありがとうございます。
大瀬崎や井田の海の中は生き物達の楽園。
ここで見られる魚は、600種とも700種ともいわれています。
そんな海での一コマから、海の素晴らしさのほんの一部分でも紹介できたらと思います。
ちなみに、各エントリーのタイトルが掲載画像の生物名になっていますが
書かれている文章は、必ずしもその生物に関することだけではないので悪しからず…
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ただし、[トリミング有り]と書かれている画像は、生物を分かりやすく紹介するために、トリミングをおこなっています。