隣の大瀬では数個体現れているクマドリカエルアンコウ。状況的に見て井田にも絶対に居るヨ…と馴染みのガイドさんに話をしていたら、その日のうちに見つかったという情報を井田DCのてつ!氏から教えてもらった。なんと灯台下暗しという感じの定番コースの真っ只中に居たのだ。これだったら自分が見つけていたはずなのに…とガイド陣は皆苦笑い。聞くと、まだフレッシュなゲストの方が見つけたらしいのだが、まあよくあることでもある(笑)。
体長3cmに満たない小さなカエルアンコウを2mも3mも離れたところから発見するのはムズカシイ。…ということは、ガイドががんばって探していても、そこから2m離れた岩に居るネタはたいてい見落とすことになる。もちろん、100戦練磨のガイドの「見て探して判断する速度」は素人の方のそれとは格段の違いがあるのだが、それでも、見ている岩の裏側までは見えないのだ。見たときには、たまたまその生き物が隠れてしまっていることもあるだろう。
ガイドのセンスはコース取りにあると思っている。定番ネタ巡りというのも有りなのだが、混む事が多いし、皆が同じことをしているというのも面白味に欠けるだろう。写真を撮るにしても同じものを撮るよりも自分ならではの視点で見つけたものを撮る方が魅力的なものになることが多い。そこで、コース取りが重要になってくる。
いいコースを進むことによって、面白いシーンや興味深い生き物たちと遭遇できるチャンスは飛躍的に高まる。でも、2m離れているだけで見落としてしまうことがあるのも前述した通り。数多く潜ることによってその隙間を埋めていくのだが、それでも100パーセント充分とは言えない。潜りにくる皆には、ぜひともその隙間を狙って欲しい。ガイドの挙動を見ていれば、探し方のコツは見えてくるだろうし、もちろん直接訊いても構わない。そうすれば、面白い生き物たちがもっと見つかるはずだし、写真だってイイものが撮れるはずである。何よりも、宝探しで宝物を見つける喜びは何にも変えがたいもので、ダイビングの醍醐味のひとつであることは間違いない。
僕は魚を見つけて喜んでもらうのも好きだが、ゲストの方が宝物を見つけてニコニコとしているのを見る方がもっと好きだったりする。もちろん負けてばかりいるわけにはいかないし、かなり高い勝率を保っておいての話だけれどもね(笑)。
カエルアンコウ科 / Antennariidae
クマドリカエルアンコウ / Antennarius maculatus (Desjardins, 1840)
Copyright Matsukawa Soichi. All rights reserved.
そう言えば、前のシーズンは水深制限でNGでしたね。今年はまだまだ他にも居るでしょう。イメージとして、3割ぐらいは人知れず生息してると思ってます。ぜひ『梅クマドリ』を見つけてください。今回見つかったのは白バージョンですが、黒いのや黄色いのはまだ見つかっていないし、伊豆ではいまだかつて確認されていないであろう赤バージョンってのを見つけてほしいものです。
井田は絶好調です。ぜひ探しに着てください!
僕もmatukawaさんにお世話になって井田の海に一年通いましたがイロ・オオモンカエルアンコウ等は居ましたがクマドリだけが見た事がありませんでしたが!!!
そのゲストの方見つけた時の笑顔が目に浮かびます♪
それが僕だったら・・・(笑)
間違いなく井田で『梅クマドリ』と名付け井田の皆さんには呼んでもらいましたよ!(笑)
是非!今度、遊びに行くまで元気に居て欲しいものです。
PS:先週はすみませんでした。(お詫び)
Contrust scale (graduated 16steps)
sRGB - Gamma : Windows (2.2) - White point : 6500°k
1024 x 768 True color (32bit)
font size : medium
"Diver's High Blog"を御覧いただきまして、ありがとうございます。
大瀬崎や井田の海の中は生き物達の楽園。
ここで見られる魚は、600種とも700種ともいわれています。
そんな海での一コマから、海の素晴らしさのほんの一部分でも紹介できたらと思います。
ちなみに、各エントリーのタイトルが掲載画像の生物名になっていますが
書かれている文章は、必ずしもその生物に関することだけではないので悪しからず…
当サイトに掲載されているあらゆる内容の無許可転載・転用を禁止します。
当サイトの内容は、日本の著作権法及び国際条約によって保護を受けています。
Copyright Matsukawa Soichi.
All rights reserved.
Never reproduce or republicate without written permission.
このブログで御紹介している画像は、基本的にノートリミング画像です。
ただし、[トリミング有り]と書かれている画像は、生物を分かりやすく紹介するために、トリミングをおこなっています。