昨日も書いたのだが、ウミウシの撮影は一筋縄ではいかないことが多い。
このニシキウミウシ(yg.)は、昨日UPしたウデフリツノザヤウミウシに比べると、あまり動かずにジッとしていることが多いように思う。しかし、動かないというのもモンダイなのである。もちろん、絵になるロケーションに居て、絵になるポーズでジッとしていてくれるなら大歓迎なのだが、実際は、そうウマイ具合に事は運ばない。海藻の中に埋もれるようにジッとしていたり、へんなポーズで固まっていたり…ということが多いのだ。逆に、よく動く被写体なら、シャッターチャンスは数多く訪れる。
「よく動くので撮影はムズカシイのだがシャッターチャンスは多い」のと「動かないので撮影はムズカシくないのだが、シャッターチャンスが無い」というのでは、結局、作品をモノにするのが難しいという意味では同じことなのだ。あえて言うなら、個人的には前者のほうが良い。ムズカシくてもシャッターチャンスが存在するのであれば、チャレンジしてみようという気にもなるからだ。
いずれにせよ、撮影にはけっこう時間がかかることになる。ウミウシは手ごわい被写体なのである。しかし、実に様々な色や模様や形状を持ったウミウシは被写体そのもののインパクトが強い魅力的な存在だと思う。
このニシキウミウシ(yg.)は、ちょっと前まではフタイロニシキウミウシ / Ceratosoma bicolorと呼ばれていたのだが、現在は、ニシキウミウシの色彩型となる。こうゆう場合、僕らは仲間同士では、以前からの馴染みの呼び名という感じで「フタイロ」と呼んでしまうことが多いのだが、ウミウシに詳しい人に訂正されてしまうこともある…。説明するのも面倒なので「ああ、そうでしたネ」と返事をしているが、分かって言っている事を察して欲しい事もあったりするのであった(笑)。ちなみに、訂正する心情も、とてもよく分かる…。やはり、ちゃんと呼んでやらねばという事もあるしね。
裸鰓目(ドーリス目) / NUDIBRANCHIA
ドーリス亜目 / DORIDINA
イロウミウシ科 / Chromodorididae
ニシキウミウシ / Ceratosoma trilobatum (J. E. Gray, 1827)
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"Diver's High Blog"を御覧いただきまして、ありがとうございます。
大瀬崎や井田の海の中は生き物達の楽園。
ここで見られる魚は、600種とも700種ともいわれています。
そんな海での一コマから、海の素晴らしさのほんの一部分でも紹介できたらと思います。
ちなみに、各エントリーのタイトルが掲載画像の生物名になっていますが
書かれている文章は、必ずしもその生物に関することだけではないので悪しからず…
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ただし、[トリミング有り]と書かれている画像は、生物を分かりやすく紹介するために、トリミングをおこなっています。