ナベカの撮影には、ちょっとだけ根気と体力が必要になる。多くの場合、水深30センチメートル前後での撮影になるからだ。波が打ち寄せる浅瀬でロクハンスーツに身を包み、溺れているかのように波に翻弄されながらいつまでも撮影を続けている僕を見かけても笑わないで欲しい。本人はいたって真剣に被写体と向き合っているのである。
…で、狙って撮ったというわけではないのだが、たまにこんな面白いカットが撮れたりする。波が打ちつけることによって生じる泡の中にいるナベカ。
ナベカのように超浅場にいる魚は、時として水面から上に出てしまうことも多く、いつか、そんな瞬間を狙って撮ってみたいと思っている。今日も何度かチャンスはあったのだが、残念ながら撮影は失敗に終わった。
ちなみに、現在、ナベカは繁殖期に入っているように思われる。同じところに数個体が集まっていることが多く、体の模様も派手になっている。他の個体とのやりとりも慌しく、しきりにアピールしたり喧嘩したりしていて忙しそうだ。そして、下腹部が真っ赤になっている個体がよく目に付く。
イソギンポ科 / Blenniidae
ナべカ / Omobranchus elegans (Steindachner, 1876)
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"Diver's High Blog"を御覧いただきまして、ありがとうございます。
大瀬崎や井田の海の中は生き物達の楽園。
ここで見られる魚は、600種とも700種ともいわれています。
そんな海での一コマから、海の素晴らしさのほんの一部分でも紹介できたらと思います。
ちなみに、各エントリーのタイトルが掲載画像の生物名になっていますが
書かれている文章は、必ずしもその生物に関することだけではないので悪しからず…
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