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Diver's High +++ Underwater Photograph +++ Photographer Matsukawa Soichi

アライソコケギンポ / 井田





 
 このところ、しばしば、陸上でのスナップ撮影で"FUJIFILM FinePix F30"を使っていたのだが、実にフィルムライクなイイ写りに感心することが多かった。無理無くポケットに入るサイズコンパクトデジカメも、ついにここまできたか…という感すらある。水中撮影では、その画像の独特な雰囲気に馴染めないケースが多くて、もっぱら陸上専用カメラになってしまっていたのだが、陸上で調子がイイと、やはり海の中で使ってみたくなってきてしまう。
 …で、今日は井田の海に持ち込んでみたのだが、その結果を見て、やはり「う~む…」と唸って腕組みをしてしまうのであった。上のコケギンポの画像、F30ならではの描写の特徴を残しつつ、自分好みに、やや彩度を抑え目にレタッチしてみたのだが、それでもまだ派手な感じがする。正確には派手というよりもイラストタッチなムードという感じと言った方が良いかもしれない。これはもう好みのモンダイとしか言いようがないのだが、やはり何かが違う…。
 ちなみに2007.1.7.に、"OLYMPUS C-755 UZ"で、同じ個体を撮影しているのだが、焦点距離の違いによるボケ味等の違いは別にしても、描写のムードが明らかに違うことが分かると思う。F30の方は油絵風と言うかイラスト風と言うか、こってりした感じの絵作りをする傾向にあるのだ。なんとか上手いこと使いこなしてみたいのだが、そんな実験やテストみたいなことばかりやっていると、作品撮りがちっとも進まないというジレンマが生じてしまうというのが、頭がイタイところだ…。

 さて、井田の浅場でたくさん見られたコケギンポたちだが、このところ西風で海が荒れ気味だったせいか、姿が見えなくなってしまった個体が数多くいる。雄雌でペアになっているようなものも観察できていただけに残念…。

コケギンポ科 / Chaenopsidae
アライソコケギンポ / Neoclinus okazakii (Fukao,1987)
FUJIFILM FinePix F30


 

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2007/03/24(土) 21:13:11Fish trackback:0 comment:0 アライソコケギンポ / 井田
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"Diver's High Blog"を御覧いただきまして、ありがとうございます。
大瀬崎や井田の海の中は生き物達の楽園。
ここで見られる魚は、600種とも700種ともいわれています。
そんな海での一コマから、海の素晴らしさのほんの一部分でも紹介できたらと思います。

ちなみに、各エントリーのタイトルが掲載画像の生物名になっていますが
書かれている文章は、必ずしもその生物に関することだけではないので悪しからず…

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