その体色変化前のこの個体の画像をUPしたときに、イザリウオの仲間の和名が変更になるらしいというトピックに触れたのだが、今日の"YOMIURI ONLINE | 読売新聞"に、その件に関する記事が掲載されていた。いよいよ「ベニイザリウオ改めベニカエルアンコウ」となるのかな…。長いこと慣れ親しんだ呼び方だったので、なかなか慣れないだろうなあ。
ちなみに、『新しい標準和名は学会以外に拘束力はない』。標準和名検討委員会委員長の瀬能宏・神奈川県立生命の星・地球博物館主任研究員は『名前を変えても差別はなくならないという意見もあるが、誰もが抵抗なく使える標準和名にすることで、標準和名を安定化させる目的がある』と話している。
標準和名を安定化させる必要があるのかを考えてみたのだが、別に安定化させなければならないなんてことはないだろうな…とも思う。同時に、ここで天邪鬼になって「そんなこと俺は知らん!」などと言うつもりも無い。
少なくとも、悪くしていこうという動きではなく、良くしていこうという動きであることは間違いないように思う。そのせいでイヤな思いをするヒトは減るだろうし、そうではないヒトにとっても、別に呼び方が変わったら困るという類のものではないしね。少なくとも自分の人生にダメージを与えるなんてことはない(笑)。
別に、今後はイザリウオと呼んではいけないというわけではないのだ。ただ、「鈴木一郎のバッティングは凄いよなあ」と言ってもピンと来ないヒトがほとんどだろう。でも、「イチローのバッティングは凄いよなあ」と切り出せば、野球に興味が無くとも多くのヒトがピンとくる。本名は"鈴木一郎"なんだけど、プロ野球での登録名は"イチロー"ということは、プロ野球ファンなら誰もが知ってることだけど、知らないヒトもいるだろう。たぶん知り合いなんかで「鈴木の守備は…」なんて話をしているヒトもいるんじゃないかな。この場合、どっちかは間違いなんてことはない。登録名はイチローだけど、どう呼ぼうと構わないってハナシ。
でも、登録名がイチローってことになっていて、それが広く認知されたものであれば、一般的には、話がつながりやすい方で呼んだほうが良いよね…フツウ。ただそれだけのこと。個人的な思い入れとかは別問題だから。
魚の呼称には、放送禁止用語のような呼び方すらあるし、地方によって呼び方が違ったりする例は数限りなくある。…で、自分は研究者ではないが、魚が大好きだし関心も大きい。意識はしていなくとも、同好の人たちと話しをしたりするときには、現在の統一された標準和名が役立っているのも確かだろう。…というわけで、まあいいんじゃない…という感じで、今回の案に関しては、特に反対することはないというスタンスだ。
そうそう、今日の最大のトピックは、西伊豆の水温が急上昇したこと!井田で潜ってきたのだけれど、なんと水温20度!海に顔をつけた瞬間に「あったかい!」って感じたぐらい。おかげで3DIVE=計4時間オーバーを快適に過ごせた。透視度も軽く20mオーバーで最高!
イザリウオ科 / Antennariidae
ベニイザリウオ / Antennarius nummifer (Cuvier,1817)
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YOMIURI ONLINE | 読売新聞
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日本魚類学会としては決定ってことですよね。
まあ、通常、僕らは日本魚類学会で発表された標準和名で魚の話をしているわけだから、「決まった」と言っても強ち間違いではないですけど…。
でも「決まった」と言ってしまうと「絶対的なもの」として押し付けられているように勘違いして、ヒステリックな拒絶反応を起こすヒトも多いですから…(笑)。
個人的には、穏やかに安定化の方向を望むという感じです。
僕は読売新聞を読んで、「とうとう決まったかぁ!」って思っただけでした。
勉強になります!!!
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"Diver's High Blog"を御覧いただきまして、ありがとうございます。
大瀬崎や井田の海の中は生き物達の楽園。
ここで見られる魚は、600種とも700種ともいわれています。
そんな海での一コマから、海の素晴らしさのほんの一部分でも紹介できたらと思います。
ちなみに、各エントリーのタイトルが掲載画像の生物名になっていますが
書かれている文章は、必ずしもその生物に関することだけではないので悪しからず…
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