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Diver's High +++ Underwater Photograph +++ Photographer Matsukawa Soichi

タカベ / 井田





 元旦2本目15時頃、今回こそは"小ネタ"を…と思っていたのだが、またもや吸い込まれるように沖合い中層へ…。遠目に見てもそこだけ海の色が違うのだ。わっせわっせとフィンキックしてその青黒いところを目指した。そこには予感どおりモンモス級のタカベの大群が…。一瞬にして前後左右上下全方位360度の視界がタカベに埋め尽くされる。体積で言うと学校の体育館10個分ぐらいだろうか…、それが、こっちと一緒に移動しているので、いくら泳げども群れの中を出ることが出来ない。岸付近のゴロタ斜面でハゼか何かを撮っているであろう連れの方にも、この大群を見せてあげたくて。なんとか岸に寄せることにする。まずは沖側に出なくてはならないのだが、かなり透視度が良いにもかかわらず、すでに海底はまったく見えないのでチョット不安。それでもなんとか沖側に回りこむことに成功したので、今度はコンパスで方向を確認して、岸方向に追い込む。ハアハアと息を切らせながら泳ぎ回りプレッシャーをかける。大群はまるで一つの巨大生物かのように時には速く時にはゆっくりとウネり変形し徐々に移動する。分離離脱していく集団もいるのだが、そいつらまで追っていられない。深度が浅くなり海底が見えてきた頃には群れの大きさは1/4程度になっていたがそれでもまだ迫力がある。我ながらガイドよりも追い込み漁の漁師でもやった方が向いているかもしれないと思う(苦笑)。ゴロタ斜面が見えてきた頃には、こっちも泳ぎ疲れてしまったので、あとはタカベたちの気分に任せ中層をノンビリ泳ぎながら何枚か撮影した。上の画像はそのときのもの。100枚ぐらい貼り合わせたら、そのときの臨場感に近いかもしれない。元旦早々泳ぎ回って疲れたのであった。

タカベ科 / Labracoglossidae
タカベ / Labracoglossa argentiventris (Peters,1866)
FUJI FinePix F30


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2007/01/01(月) 23:55:43Fish trackback:0 comment:0 タカベ / 井田
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"Diver's High Blog"を御覧いただきまして、ありがとうございます。
大瀬崎や井田の海の中は生き物達の楽園。
ここで見られる魚は、600種とも700種ともいわれています。
そんな海での一コマから、海の素晴らしさのほんの一部分でも紹介できたらと思います。

ちなみに、各エントリーのタイトルが掲載画像の生物名になっていますが
書かれている文章は、必ずしもその生物に関することだけではないので悪しからず…

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