去年の今頃は大瀬湾内でタカベの群れを追いかけていたのだが、今年は井田の海でタカベの群れを追いかけている。マクロもののネタ探しをしなければ…とも思っているのだが、中層に気配を感じるとジッとしていられない。沖の中層やや上方を見るとぼんやりと水の青色が濃くなっているように見える。タカベの群れを発見するときはそんな感じのことが多い。遠くからでもその群れの大きさが分かる。行くぜ!…と、海底を離れ沖に向かってフィンをフルキックする…ワクワクする瞬間だ。また、あるときは、いきなり大群がむこうからこちらにやってくる。それまで静かだった周囲が、突然に何の前触れも無く、大興奮の渦に飲み込まれるという感じだ。この感じもまたイイ!
去年の大瀬の群れは圧倒的な密集感で驚かせてくれたのだが、井田の群れは群れの大きさそのものの迫力がすごい。井田ならではの透明感があるクリアな海中で、360度全視野を無数のタカベが泳ぎ回る真っ只中に居ると、一種独特の恍惚感を感じてしまう。スピードを上げて移動する魚群の中をフルキックで泳ぐ快感!ダイナミックなダイビングは最高に楽しい。自分にとってのダイビングのイメージは本来これだったんだよなあ…。
タカベ科 / Labracoglossidae
タカベ / Labracoglossa argentiventris (Peters,1866)
Copyright Matsukawa Soichi. All rights reserved.
Contrust scale (graduated 16steps)
sRGB - Gamma : Windows (2.2) - White point : 6500°k
1024 x 768 True color (32bit)
font size : medium
"Diver's High Blog"を御覧いただきまして、ありがとうございます。
大瀬崎や井田の海の中は生き物達の楽園。
ここで見られる魚は、600種とも700種ともいわれています。
そんな海での一コマから、海の素晴らしさのほんの一部分でも紹介できたらと思います。
ちなみに、各エントリーのタイトルが掲載画像の生物名になっていますが
書かれている文章は、必ずしもその生物に関することだけではないので悪しからず…
当サイトに掲載されているあらゆる内容の無許可転載・転用を禁止します。
当サイトの内容は、日本の著作権法及び国際条約によって保護を受けています。
Copyright Matsukawa Soichi.
All rights reserved.
Never reproduce or republicate without written permission.
このブログで御紹介している画像は、基本的にノートリミング画像です。
ただし、[トリミング有り]と書かれている画像は、生物を分かりやすく紹介するために、トリミングをおこなっています。