Diver's High +++ Underwater Photograph +++ Photographer Matsukawa Soichi

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ヤライイシモチ / 井田






 根っからの伊豆好きなもので、いつもの伊豆の海を潜っていて、いつもの魚たちを見ているだけで、けっこう幸せな気分になれる。そんなふうでいながらも、「ん…何か違うぞ…?」という"違和感"を感じることがある。その繰り返しで今日に至るという感じだ。
 見た瞬間に「図鑑で見たことがあるアイツだ」とか「沖縄の海に居たヤツだ」と、すぐに認識できることもあるだろう。そうゆう場合は、けっこうインパクトがある魚であることが多いのではないだろうか。あるいは、雑誌等いろんなところで紹介されているとか…。例えば、大瀬でクマドリイザリウオを初めて見たときは、すでにその魚がクマドリイザリウオであることを知っていたという、そんなケースだ。
 見てみたい(撮りたい)と思っている魚を見せてもらう(撮らせてもらう)ヨロコビ、そうゆう楽しみ方というのはフィッシュウォッチング(水中写真)の初心者編…オモシロさの入り口の部分だろう。初心者向けのガイドというのは、まさにそうゆう部分を狙ってガイディングする。人気の生物を次々と紹介して見せる(撮らせる)というやり方だ。
 でも、そこからだんだんレベルが上がってくると、そうゆうやり方では物足りなくなってくる。"見せてもらう"のではなく"見つけたい""見たい"に、"撮らせてもらう"のではなく"撮りたい"に変わってくる。ネイチャーフォトの価値を考えてみるとよく分かるのだが、被写体を見つけるということで、その写真の価値の半分以上が決まってしまうと言えることがほとんどなのだ。自分で見つけて自分なりに撮るということこそ王道と言えるだろう。フィッシュウォッチングにしても自分で何かを発見することが一番オモシロイはずだ。
 そこで冒頭に書いた"違和感"が大事になってくる。"違和感"を感じて、その原因を調べる。時には的外れなこともあるだろう。でも、その繰り返しによって、知識が奥行きの深いものに変わってきて、より海の生物たちに対することがオモシロくなってくるのだ。

 写真はコスジイシモチが数個体集まっているところに、1個体だけ混じっていたヤライイシモチ。似ていても見比べると明らかに違う。気が付くヒトならすぐに違和感を感じて「おや?」と思うのだが、初心者なら多くの場合は素通りしてしまうだろう。ここで違和感を感じて、その理由を調べ、答えを知ることに大きな意味がある。
 自分のことを思い返してみると、「何だこれは?!」…と思って調べてみたら、別になんてことなかった…ということがほとんどだった。それでもいいのだ。300回ぐらい何かを感じて、そのうち1回だけでも期待に応えてくれるような事実を知ることが出来たら上出来だと思う。期待はずれだった299回の疑問と回答によって上積みされた知識と経験が財産になったと思っている。そもそも普通種を知らずして違和感を感じるも何もないのだから。
 ヤライイシモチは南方種で伊豆の常在種ではない。この個体も黒潮などによって南方から流されてきて、井田に辿り着いてしまった個体なのだろう。そういった背景をイメージすることが出来るかどうかで、この魚と向き合うときの思いが変わってくる。
 ただ何となく撮った写真よりも、一所懸命に構図や露出を考えて撮った写真の方が良いものになるであろうことは考えるまでもないだろう。
 さらに被写体のことを知ることによって、そこに"思い"が込められた時に、はたして違いが生まれるのかどうか…。そこのところを考えてみると良いかもしれないね。


テンジクダイ科 / Apogonidae
ヤライイシモチ / Cheilodipterus quinquelineatus Cuvier, 1828



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2006/11/18(土) 00:00:57Fish trackback:0 comment:5 ヤライイシモチ / 井田
コメント
この記事へのコメント
> のざわ さん
 ヨコスジイシモチは湾内に時々現れますね。巨大なマンジュウイシモチって雰囲気も無きにしも非ず…という感じで好きです。
 三保の海ならば、わりと定番なんですよね。数個体見れましたよ。そのときは大喜びして撮影しました。
2006/11/20(月) 21:04:18 | matsukawa | #4R5.xbJk[ 編集]
どうもすいません。
コスジイシモチをヨコスジイシモチと誤って読んでしまったため、拍子抜けなコメントを送ってしまいました。
でも、ヨコスジイシモチが数個体見れたら、しびれるだろうな~!
2006/11/19(日) 23:59:28 | のざわ | #-[ 編集]
>コスジイシモチが数個体
僕にはこれだけで、満足なのに・・・
流石過ぎる!
テンジクダイ科の魚好きには、たまりませんよ!
2006/11/19(日) 23:48:16 | のざわ | #-[ 編集]
> oka
 「あれ?」とか「おっ?」って思った瞬間、ゾクゾクッと来るよな。そこだけ空気(海の中だから海水か…)が違うような感じ。種の分類だけでなく、生態行動とかも含めて、そうしたインスピレーションを感じる瞬間が最高だね。

 そうゆう意味では、今日はかなり感じる瞬間があったんだ。個人的な趣味というか嗜好なんだけどね。あと15分後ぐらいに更新されるんで見てくれ。
2006/11/19(日) 23:47:48 | matsukawa | #4R5.xbJk[ 編集]
違和感。。
まさにそーですね。
普通種がわかるからこそ違和感を感じることもできるわけですよね。

そんな普通種との「あれ?」とか「おっ?」って違和感を見つけるのがオモシロイのですよねー。  
2006/11/19(日) 23:24:40 | oka | #-[ 編集]
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"Diver's High Blog"を御覧いただきまして、ありがとうございます。
大瀬崎や井田の海の中は生き物達の楽園。
ここで見られる魚は、600種とも700種ともいわれています。
そんな海での一コマから、海の素晴らしさのほんの一部分でも紹介できたらと思います。

ちなみに、各エントリーのタイトルが掲載画像の生物名になっていますが
書かれている文章は、必ずしもその生物に関することだけではないので悪しからず…

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