今年は(今年も)水温が低く、アオリイカの産卵が本格化してくれない。やはり、水温が20度ぐらいになってくれないことにはムズカシイかもしれない。この日も、水面から-5~-6mぐらいの濁ったゾーンは暖かいのだが、そこを過ぎると、視界はクリアになるのだが、水温も一気に下がり、17度を切ってしまうという感じだった。通常、大瀬では-15m前後に産卵床の木を沈めるのだが、そのあたりは、水温が低過ぎるというわけだ。…で、先日、写真の木を、水温が高い浅場に1本沈めてみたら、そこにはボチボチ産卵に来てくれているようだ。ただ、いかんせん浅場ゆえに、エントリーしてくるダイバーの通り道になっているため、アオリイカも落ち着いて産卵に集中できないようで、ウォッチングするにはイマイチという感じになってしまう。せっかくアオリイカが集まってきていても、そこへ上からダイバーが落ちてきたりするから…。いっそのこと、砂利止め岩沿いに木を並べたら良いかもしれないね。
ヤリイカ科(ジンドウイカ科) / LOLIGINIDAE
アオリイカ / Sepioteuthis lessoniana (Lesson,1830)
Copyright Matsukawa Soichi. All rights reserved.
たしかに浅いところだと台風などでボロボロになってしまいそうですね。そうなったら可哀想かな…。実際、いわゆる自然な状態での産卵の場合、浅場の海藻に産み付けられることが多いのですが、そうした卵も海が荒れるとバラバラになっていますから。でも、いわゆる通常の設置深度の産卵床(-12m前後)も、台風などで荒れると、バラバラになってしまっているんですよね…。
そう考えると、「そもそも産卵床自体イレギュラーなもの」って感じで、論点は行き着くところまで行っちゃいそうですね(苦笑)。しまいには、ダイバーの存在そのもののモンダイに及びそうなので、最終的には、お茶を濁すような結論しか導き出せないのかもしれません。
湾内が自分のビーチだったら、今時期は浅場に置いておいて、ある程度産んでくれたら安全な場所に移動させて、たくさん増えてもらって、大きくなったら、時には釣らせてもらうって感じでしょうか(笑)。
アオリイカの産卵床の深さですが、あまり浅いと海が荒れた時に産卵床がバラバラになってしまいませんか?
昔、某島でそのような状態の産卵床をみて悲しくなった記憶があります。
湾内だから大丈夫ですかね?
突然の書き込みすみません。
Contrust scale (graduated 16steps)
sRGB - Gamma : Windows (2.2) - White point : 6500°k
1024 x 768 True color (32bit)
font size : medium
"Diver's High Blog"を御覧いただきまして、ありがとうございます。
大瀬崎や井田の海の中は生き物達の楽園。
ここで見られる魚は、600種とも700種ともいわれています。
そんな海での一コマから、海の素晴らしさのほんの一部分でも紹介できたらと思います。
ちなみに、各エントリーのタイトルが掲載画像の生物名になっていますが
書かれている文章は、必ずしもその生物に関することだけではないので悪しからず…
当サイトに掲載されているあらゆる内容の無許可転載・転用を禁止します。
当サイトの内容は、日本の著作権法及び国際条約によって保護を受けています。
Copyright Matsukawa Soichi.
All rights reserved.
Never reproduce or republicate without written permission.
このブログで御紹介している画像は、基本的にノートリミング画像です。
ただし、[トリミング有り]と書かれている画像は、生物を分かりやすく紹介するために、トリミングをおこなっています。