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Diver's High +++ Underwater Photograph +++ Photographer Matsukawa Soichi

カミソリウオ / 大瀬崎
カミソリウオ科 / Solenostomidae
カミソリウオ / Solenostomus cyanopterus (Bleeker,1854)


 外海のカミソリウオのペア。ちょっと前までの定番人気ネタです。UPしようと思っていたのに、タカベとかウミウシカクレエビとか先に紹介したいネタが続いたもので、遅れに遅れて今日になりました。ちなみに、先週末の時点で失踪してます(苦笑)。
 よく、「今年は南方系が少ない」と言う声を聞きますが、個人的には少ないとは思いません。例年通りと言ったところでしょうか。2002年大瀬のトロピカルフィッシュ・バブルを引きずっているヒトが、けっこう多いのかな。むしろ、あの年の方が異例と言うべき年だったんだと思います。年によって現れる魚の傾向が違うのですが、今年は共生ハゼなどは豊作でした。目につきやすいチョウチョウウオの仲間や、人気を呼ぶことが多い南方系イザリウオなどがあまり見られていないので、南方系の魚が少ないといった印象が現実以上に強くなっているのだと思います。自分の経験から過去を遡って思い出してみると、一部の目ざとい方々は別として、多くの人たちがクマドリイザリウオやニシキフウライウオといった定番アイドルを目にするのは12月ぐらいからが多かったような気がします。
 それに数が多くないというのは、考えようによっては良いことです。例えば、毎年が2002年のような状況であったとすれば、クマドリイザリウオやニシキフウライウオの人気がこれほど高くもならないでしょう。地味なカミソリウオに至っては猫跨ぎ状態になりかねませんしね(笑)。事実、2002年には、ニシキフウライウオでさえ、地味な黒い個体などはチラリと見てもらえるだけでしたから…。
 さて、このカミソリウオやニシキフウライウオが何処からやってくるのかはナゾです。いきなり成魚が登場するので、南方種とは考えづらいと思っています。そこで、深場からやってくるのでは…という仮説があるのですが、以前、深場で潜りまくっていたころにも、季節外れに見たという記憶はありません。少なくとも、水深70mあたりまでに居てくれるわけではないので、深場としては水深100mとかもっと深いところとかに居るのかもしれませんね。今の時期に目につきやすいあたりに現れるのは、まず間違いなく繁殖行動のためでしょう。深場の魚が繁殖のために浅場に上がってくるというのは、きわめてスタンダードな行動パターンなので、きっとそうではないのかな…と思うんです。商業ベースに乗せることが出来ないカミソリウオの研究が進むことは望めないのですが、タツノオトシゴなどが漢方薬市場で高値で取引されるために乱獲されてしまっていることを考えると、注目研究されないことは良いことなのかもしれませんね。


カミソリウオ / 大瀬崎
カミソリウオ科 / Solenostomidae
カミソリウオ / Solenostomus cyanopterus (Bleeker,1854)

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2005/12/05(月) 06:24:35Fish trackback:0 comment:0 カミソリウオ / 大瀬崎
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"Diver's High Blog"を御覧いただきまして、ありがとうございます。
大瀬崎や井田の海の中は生き物達の楽園。
ここで見られる魚は、600種とも700種ともいわれています。
そんな海での一コマから、海の素晴らしさのほんの一部分でも紹介できたらと思います。

ちなみに、各エントリーのタイトルが掲載画像の生物名になっていますが
書かれている文章は、必ずしもその生物に関することだけではないので悪しからず…

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