Diver's High +++ Underwater Photograph +++ Photographer Matsukawa Soichi

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アオリイカ / 大瀬崎
ヤリイカ科(ジンドウイカ科) / LOLIGINIDAE
アオリイカ / Sepioteuthis lessoniana Lesson, 1830


 秋の大瀬の魅力のひとつに"魚の群れ"の面白さがあります。いたるところでいろいろな魚たちが群れを作っている光景は、ダイビングで見られるシーンの中でも、もっとも華やかでエキサイティングなシーンだと言えるでしょう。
 そして、魚が集まっているところには、当然、その魚たちを狙う捕食者たちも集まってきます。中でも妖しい魅力を放っているのが、このアオリイカです。周囲に溶け込むかのような静かさで獲物に近づき、一瞬の隙を突く電光石火の早業で獲物を捕らえます。
 今の大瀬では、そんなシーンを数多く見ることが出来るのですが、そのドラマチックな瞬間は被写体としても実に魅力的です。

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 食事中のアオリイカは動きが鈍くなるので、比較的撮影しやすいのですが、それでも人間よりも泳ぎは達者ですから、逃げられたら追いつくことは困難です。撮影しようと思ったら、闇雲に接近するのではなく、静かに警戒させないように近づいていくのがコツです。そうすれば、かなり近寄って迫力ある写真を撮る事ができるでしょう。最初のアプローチの仕方が最も重要だということを肝に銘じて臨んでみてください。
 
 ちなみに、今回の写真を撮ったときは、完全に僕のミスで、このアオリイカに警戒されてしまいました。最初のアプローチで大失敗してしまったわけです。警戒されてしまうと、詰めさせてくれる距離が遠くなってしまい、まずそれ以上は近づかせてくれません。強引に近づいて撮影をものにするという失礼な手もあるのですが、アオリイカにしてみたら大迷惑です。以前、そうやって撮ろうとしたために、アオリイカがせっかく捕らえた魚を落としてしまい、他のアオリイカに横取りされてしまったことがありました。もちろん写真も撮れませんでした。ネイチャーフォトのアプローチの仕方としては最低最悪ですね。やはり、ヒトが自然に影響を与えることは極力避けなければなりません。
 …で、そんな場合に大事なのは頭の切り替えです。このケースでの多くの場合、「どうやって寄ろうか」を考えることは賢明ではないでしょう。「寄れない被写体をどう撮るべきか」を考えるのがスマートな撮影だと思います。
 この考え方は、人間界で生きていくうえでも、とても大切なことですね(笑)。嫌われてしまったら追っても無駄です。相手にとって迷惑なだけですから…。ストーカーのように付き纏うなんて以ての外です。二度と手の届かないところに行ってしまうでしょう。適度な距離感を保つことが、事態を落ち着かせることになりますし、もしかしたら何かの拍子に好転するかもしれませんよね。
 このときは、接近しての撮影を諦め、望遠域を使用して自然光メインの撮影に切り替えました。この青いモノトーンの雰囲気もなかなか魅力的だと思いますし、望遠域の薄い被写界深度が浮遊物を目立たなくしてくれました。何よりもいいのは、離れた距離による安心感から、アオリイカが静止状態で食事をしてくれるので、ゆとりを持って自分でイメージしたとおりの構図を狙うことが出来ることです。その結果、なかなか悪くない写真を撮る事ができるというものです。
 浮遊物が多いから寄って撮ることもセオリーですし、迫力ある写真にするために寄って撮るのもセオリーですが、それも撮れてナンボ、撮れなきゃオハナシにもなりません。セオリーは絶対ではないというのも大事なセオリーです。


アオリイカ / 大瀬崎
ヤリイカ科(ジンドウイカ科) / LOLIGINIDAE
アオリイカ / Sepioteuthis lessoniana Lesson, 1830




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2005/10/19(水) 01:11:25Cuttlefish / Squid trackback:0 comment:0 アオリイカ / 大瀬崎
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"Diver's High Blog"を御覧いただきまして、ありがとうございます。
大瀬崎や井田の海の中は生き物達の楽園。
ここで見られる魚は、600種とも700種ともいわれています。
そんな海での一コマから、海の素晴らしさのほんの一部分でも紹介できたらと思います。

ちなみに、各エントリーのタイトルが掲載画像の生物名になっていますが
書かれている文章は、必ずしもその生物に関することだけではないので悪しからず…

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