スズメダイ科 / Pomacentridae
クマノミ / Amphiprion clarkii (Bennett, 1830)
今シーズン5度目の産卵です。夫婦で一所懸命に卵の世話をしている姿を見ることが出来て、とてもウレシイです。
でもまた水温が下がってきてしまいました。たくさん生まれた大瀬生まれのクマノミたちは、伊豆の海で育って、また伊豆の海で新しい子孫を生み出しているのでしょうか?気になるところです。
スズメダイ科 / Pomacentridae
クマノミ / Amphiprion clarkii (Bennett, 1830)
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もちろん、マジレスです。
僕はいつもマジメな人ですから(笑)。
> かなり大変そうですね。
そうですね。クマノミは、南方系の魚の中では体が丈夫な方ですし、イソギンチャクに入ってしまえば、外敵からのディフェンス力も手に入れることができるのですが、例年見ていても、大きな個体はけっこう寒さに強いものの、小さな幼魚は寒い冬を越せないケースが多々あります。ましてや稚魚だったら、もっと弱いでしょうからね。
> そこには小さなクマノミ達がたくさんいる、なんてのが、あったらいいな~。
岬の先端や白崖なんかのサンゴイソギンチャクの群生には小さなクマノミがいっぱい着くことが多いですよね。他のダイビングポイントでも、サンゴイソギンチャクの群生がよく見られるので、きっと知らないところには、もっとイイ所があるんだと思いますよ。
ちなみに、稚魚はイソギンチャクがあるところを狙って着底するように思います。きっと匂いか何かがあるんじゃないかなあ…。
よく考えてみれば、もし実の親子だったりしたらクマノミなんか定住型の魚なんだから、血族結婚の繰り返しになりそうだしそうなると奇形の原因になるかも知れないからよくないか・・・。
大瀬で生まれたクマノミの卵からかえった稚魚たちは水面で漂ったあと、潜って近くのイソギンチャクに入る、ということになるんだと思うんですが、水温は低いわ外敵には襲われるわうまく着底したところで特定のイソギンチャクがそんなに豊富にあるとは限らないし・・・、と考えると、かなり大変そうですね。
でももしかして、まだ誰も知らないところに豊富なイソギンチャク畑があって、そこには小さなクマノミ達がたくさんいる、なんてのが、あったらいいな~。
実の親子ってのは、まずあり得ないでしょうね。基本的に生き物は種の生息範囲を広げようとするはずですし、そのためには子孫を広く遠くへ散らす方法をとるでしょう。ハッチアウトの映像を見ても、旅立ちを送り出すようにしてますよね。
2のハーレムですが、クマノミはひとつのテリトリーを大きくて強い雌がしきっているはずだから、ハーレムと呼ぶには、まず雄雌の立場が逆転してます(笑)。でも、何かの原因でペアの雄が死んじゃったりしたら、そこにいっぱい居る雄の中から、次の伴侶を選ぶ可能性はあるかもね。そうゆう意味では、やはり逆ハーレム?(笑)。でも、ホントのハーレムを作る種がいることを考えると、これも不正解でしょうね。
…で、3の養子ってのも、ちょっと言葉としては強引なような気もしますね。あえて言うなら、「夫婦」と「小さなあかの他人たち」ってところじゃないでしょうか。扶養されているわけでもないですし、ただそこに居るだけですから(笑)。夫婦の方も、小さい個体っていうのは自分の勢力にさしたる影響を与えそうもないから、別に同じテリトリーの中に居ても、あまり気にしないだけ…ってのがホントのところだと思いますけど。
ただ、大瀬生まれのクマノミたちが、結局は低水温に耐え切れずに死んでしまうと思うとチョットさびしいですよね。やはり、伊豆のどこか…雲見とか妻良あたりででも立派に成長していてくれたらイイなあ…と思います。
ちなみにニモは親子でしょう(笑)。あれは漫画ですから。
先日魚の豆知識の本を読んだのですが、同じイソギンチャクで暮らす「クマノミ家族」の関係は次のうちどれでしょう・・・。
1 実の親子
2 ハーレム
3 親と養子
・・・というのがありました。私は1だと思ったのですが、3でした。卵はかえった後で一度水面近くに行って、そのまま一週間くらい潮に流されるため元のイソギンチャクには戻れないから、なのだそうです。
知らなかった・・・・
それにしても養子って・・・ (^_^;) なんかヤダなあ・・・。
映画の「ニモ」って養子だったのね。
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"Diver's High Blog"を御覧いただきまして、ありがとうございます。
大瀬崎や井田の海の中は生き物達の楽園。
ここで見られる魚は、600種とも700種ともいわれています。
そんな海での一コマから、海の素晴らしさのほんの一部分でも紹介できたらと思います。
ちなみに、各エントリーのタイトルが掲載画像の生物名になっていますが
書かれている文章は、必ずしもその生物に関することだけではないので悪しからず…
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