FUJIFILM FinePix F30 f6.4 1/100 iso100
クダゴンベ…言わずと知れたアイドルフィッシュである。通常なら大人気になるはずなのだが、とても落ち着きがなく撮影に非協力的なため、現在、この個体は人気がイマイチ…。
それでは…と、勝負してみた。
左手の人差し指と中指の2本だけを岩に付けて中性浮力をキープし、フィンキックを完全に停止させた状態で息を吐くのをこらえる。
ここに戻ってくるはずというお気に入りの場所の前に構えたカメラだけは極力動かさず、唐突な動作はどんなに小さな動きでも厳禁。あくまでも動きは滑らかに、漂う海藻になりきるのである。
目の前が赤くなってきそうなぐらい苦しくなって息を吐いてしまうと、クダゴンベはスゥーッと逃げてしまい、イチから仕切り直し。
息を吐く時も一気に吐いたりせず、ぐっとこらえて、マスク越しに鼻からユルユルと息を出すことが重要。これが泣けてくるぐらいにツライ…。
撮影は楽しい作業のはずなんだけれど、この作業は楽しいとは言えないかな…。
被写体が、もっと協力的な時なら、こんなに苦しい思いをしなくても撮れたのかもしれないが、ウミウチワのポリプが全開で、透明度は抜群。天気も良く、太陽の光が降り注ぐこの時に勝負したかった…。
ちなみに、撮影後、息ごらえの連続によるヒドイ頭痛に悩まされ、ピリン系の鎮痛剤のお世話になることになったことは言うまでもない。
ゴンベ科 / Cirrhitidae
クダゴンベ / Oxycirrhites typus (Bleeker,1857)
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僕も本島では2回ぐらいですね。
伊豆の方が見やすいかも…。
水深は22か23ぐらいだったかな。
ほんと息苦しくなるんですヨ。
撮るためには、必要な事なので仕方が無いんですけど、例えば、お客さんに同じ事をやらせようとは思いません。まず絶対に楽しくないですから…(笑)。
でも、ほんとに素敵なシーンなので、見てるだけでも幸せになれるはずですよ。
沖縄では、激レアでした。
2回しか見たことないです。
松川さんの文章読んでるだけで、息苦しくなりました(>_<)
このクダゴンベちゃんは、何mくらいのところにいたのですか?
ウミウチワも、ほんとキレイですね!!
Contrust scale (graduated 16steps)
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1024 x 768 True color (32bit)
font size : medium
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大瀬崎や井田の海の中は生き物達の楽園。
ここで見られる魚は、600種とも700種ともいわれています。
そんな海での一コマから、海の素晴らしさのほんの一部分でも紹介できたらと思います。
ちなみに、各エントリーのタイトルが掲載画像の生物名になっていますが
書かれている文章は、必ずしもその生物に関することだけではないので悪しからず…
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