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Diver's High +++ Underwater Photograph +++ Photographer Matsukawa Soichi

カエルウオ

FUJIFILM FinePix F30 f4.9 1/1000 iso100



 井田大瀬界隈のイソギンポの仲間の4大勢力は、Theイソギンポ・タテガミギンポ・ホシギンポ…そしてTheカエルウオの4種ということになるのだが、その中で最も大きな勢力を誇っていると思われるのは、このTheカエルウオである。

 僕はイソギンポの仲間が大好きなので、Theイソギンポ・タテガミギンポ・ホシギンポ…あとナベカに関しては、求愛行動に始まって、産卵、卵を守っているところ・縄張り争い…といった様々な行動、幼魚から成魚に至る成長過程を、これまでの観察データから、ある程度把握している。

 しかしながら、このTheカエルウオは、数が多いにもかかわらず、そのテリトリーゆえに、スクーバダイビングでは最も観察しづらい種であり、実はあまりよく知らない…(苦笑)。

 海域によっては、観察しやすい所もある。以前には、実に簡単にTheカエルウオの生息場所にアプローチできるところで潜ったこともある。でも、井田大瀬では、チョット難しいのだ。

 
 ところが、今回の台風で、井田の海の浅瀬は、全部の岩が波に洗われ、ひっくり返ってしまった。

 Theカエルウオのテリトリーが一時的に無くなってしまったような感じになったのである。

 …で、普段は、Theイソギンポ・タテガミギンポ・ホシギンポのテリトリーになっている場所に、大挙して移動してきたのであった。

 落ち着かないのか興奮しているのか、Theカエルウオたちは、普段とは違う体色になっている個体が多かった。

 これがいわゆる婚姻色の類なのか、ただ単に興奮していただけなのかは、前述のとおり、その生態を把握していない僕には分からない。

 でも、ふだんあまり目にしないシチュエーションだけに、実に興味深かったのは確かある。

 ちなみに、テリトリーが隣接するホシギンポたちも、いきなり乱入してきた大量のカエルウオたちの存在に、かなり慌てているように見えた。


カエルウオ

FUJIFILM FinePix F30 f3.4 1/500 iso100




 現在、台風直後はツルッツルだった岩肌に、早くも藻類が繁殖し始めたため、Theカエルウオたちも、もとに居た場所に戻り始めたようである。

 あっという間に簡単に破壊されてしまう環境の脆さと、その回復力の逞しさを、同時に感じるような出来事であった。

カエルウオ

FUJIFILM FinePix F30 f3.4 1/500 iso100


イソギンポ科 / Blenniidae
カエルウオ / Istiblennius enosimae (Jordan et Snyder, 1902)



Copyright Matsukawa Soichi. All rights reserved.

2011/10/03(月) 00:29:14Fish trackback:0 comment:0 カエルウオ
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"Diver's High Blog"を御覧いただきまして、ありがとうございます。
大瀬崎や井田の海の中は生き物達の楽園。
ここで見られる魚は、600種とも700種ともいわれています。
そんな海での一コマから、海の素晴らしさのほんの一部分でも紹介できたらと思います。

ちなみに、各エントリーのタイトルが掲載画像の生物名になっていますが
書かれている文章は、必ずしもその生物に関することだけではないので悪しからず…

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