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Diver's High +++ Underwater Photograph +++ Photographer Matsukawa Soichi

スジハナダイ

FUJIFILM FinePix F30 f5.6 1/60 iso100



 最初に書いておくが、上の写真は気に入っていない。

 別に謙虚になっているとか、そうゆうんじゃなくて完全に失敗作。今回の文のための作例である…(苦笑)。


 誰しも写真を撮っていると、最初は撮れただけでウレシイのに、だんだん「ああしたい」「こうしたい」という欲求が生じてくる。

 …で、よくありがちなパターンとしては、構図とか背景に凝るようになる。

 でも、見ていると、そのせいで魅力が無い写真になってしまっているケースが多いように思う。


 上の写真、赤紫色のウミウチワを背景にスジハナダイの幼魚が泳いでいたので、これはチャンスとばかりに撮影したのだけれど、ポジションを決めたところまでは良かった…。

 だけども、そこで、下から少しあおってやれば、ウミウチワの隙間から見える水の色をブルーにできるだろう…と、考えてしまったのが失敗の始まり。
 
 結果は見ての通り。ブルーを出すことには成功したのだけれど、主役のスジハナダイが全然かわいらしくなくなってしまった。

 ハナダイをかわいく撮りたいのに下方から攻めるなんてのは愚の骨頂である…。


 こうゆう写真の場合、主役は生き物であり、その生き物が魅力的に描かれていなければ、お話にならないダメ写真だと思っている。ましてや、作為的にシチュエーションを作った画にも全く魅力を感じないし…。
 …で、逆に、背景はイマイチだけど、主役の最高にイイ瞬間を撮るためにはこの撮り方しかなかった…という場合は救いがあると思う。 


 複数の生物を撮る時もそう。複数の生物を入れたフレーミングにばかり気を取られて、構図が破綻していたり、生物そのものの魅力が描かれていなかったり…というケースが本当に多い。

 
 どちらにせよ、台無しってヤツである。


 撮影条件は「運良く揃う」ものであって、その一瞬に価値がある。決して「無理に揃えよう」とするものではないと思う。

 

ハタ科 / Serranidae
スジハナダイ / Pseudanthias fasciatus (Kamohara, 1954)


Copyright Matsukawa Soichi. All rights reserved.

2011/03/31(木) 00:00:00Fish trackback:0 comment:2 スジハナダイ
コメント
この記事へのコメント
> JUN さん
どうもです。

誰しもそうですよね。何かしようと思って本質を見失うこと。
もちろん、ヒトによって狙いは違うのだろうし、このことが絶対に正解だとも思ってないんですけど…。

僕個人的な好みとしては、上記のような感じかな…というところです。
自分自身に対する戒めですな。「やっちまった」…というケースも少なからずあるんで…(笑)。
2011/03/31(木) 20:17:18 | matsukawa | #4R5.xbJk[ 編集]
いつも楽しみに拝見させてもらっています。

完全に自分のことを言われているようで、ドキっとさせられる内容でした。

身が引き締まる思いです。
また、もういちど見直してがんばろうと思いました。

初心を思い出してまた来週から潜ります!
2011/03/31(木) 16:50:47 | JUN | #-[ 編集]
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"Diver's High Blog"を御覧いただきまして、ありがとうございます。
大瀬崎や井田の海の中は生き物達の楽園。
ここで見られる魚は、600種とも700種ともいわれています。
そんな海での一コマから、海の素晴らしさのほんの一部分でも紹介できたらと思います。

ちなみに、各エントリーのタイトルが掲載画像の生物名になっていますが
書かれている文章は、必ずしもその生物に関することだけではないので悪しからず…

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