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Diver's High +++ Underwater Photograph +++ Photographer Matsukawa Soichi

ノコギリハギ / 井田

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 井田DCのタケシ氏のBLOGを見ていたらオモシロイことが書いてあった。

 ノコギリハギって実は危険? → http://blog.livedoor.jp/monyet111/archives/51836895.html

 素敵な着眼点だと思う。

 さらには、実際にはどうなのだろう?…と観察を続け、伊豆の魚に襲われる(あるいは襲われないという)シーンなんかを撮影しちゃったりすると、なお素晴らしいと思う。

 ひとつのことだけを追い続けるのはとても難しいけれど、そんなテーマのようなものをいっぱい持っていれば、いつ何時たりとも楽しみを見つけることが出来るだろう。僕なんかはテーマとか興味があることはいっぱいあるんだけど、どれも未だ未完成なんだけど…(苦笑)。でも楽しめちゃってるからOKかな…。


 …で、ノコギリハギって実は危険?…か否か…。僕もそうゆうのが好きで、実は以前にチョット興味を持って調べたことがあったので、そのことを少しだけ書いてしまおうかな…と思ったりして…。


 ノコギリハギは有毒なシマキンチャクフグに自身を似せて身を守るというベーツ型擬態の例として知られている。

 タケシ氏の話にあるように、シマキンチャクフグは南の魚なので、シマキンチャクフグをよく知らない伊豆の魚たちに対して、その擬態は効果が薄いだろう。もちろんフグっぽいから怪しいぞ…というぐらいの警戒感は抱かせることは出来るだろうけど。少なくとも南の海に比べるとその効果は弱いと考えられる。

 …だとすると、どうなるの?って話。

 ベーツ型擬態の例として有名な毒蛇のサンゴヘビに擬態している無毒のスカーレットキングヘビを研究した結果によると、サンゴヘビの居ないエリアに分布を広げたスカーレットキングヘビは、サンゴヘビに似ない方向に遺伝子的な選択が働くであろうことが、遺伝子解析によって分かったという記事を読んだことがある。

 だとすると、もしもシマキンチャクフグの分布域よりもノコギリハギの分布域の方が広いという状況になった場合、ノコギリハギはシマキンチャクフグに似ないという方向に向かう可能性が考えられる。

 どうゆうふうに変わっていくかまでは分からないけれど、同じ種でも地域によって顕著な差異があるというという例は数多く見られ、それもまた、その地域に適したように進化し淘汰された結果によるものなのだろう。

 僕らが生きている間という自然の中でのほんの一刹那で進化の過程を見ることは難しいことだけど、仮に今後、ノコギリハギだけが伊豆の海に適応して常在種になるなんてことがあったとしたら、きっと、そのデザインは変わってくるんじゃないかな。伊豆のノコギリハギはキタマクラにそっくりなんてことだって起こるかもしれないね…(笑)。

  

ノコギリハギ / 井田

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カワハギ科 / Monacanthidae
ノコギリハギ / Paraluteres prionurus (Bleeker, 1851)



 

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2010/07/04(日) 01:07:54Fish trackback:0 comment:0 ノコギリハギ / 井田
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"Diver's High Blog"を御覧いただきまして、ありがとうございます。
大瀬崎や井田の海の中は生き物達の楽園。
ここで見られる魚は、600種とも700種ともいわれています。
そんな海での一コマから、海の素晴らしさのほんの一部分でも紹介できたらと思います。

ちなみに、各エントリーのタイトルが掲載画像の生物名になっていますが
書かれている文章は、必ずしもその生物に関することだけではないので悪しからず…

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