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黒潮の恩恵で、海の色は吸い込まれるようなブルー、あまりの気持ち良さに、イサキの大群と戯れつつ中層を泳ぎ回っていたのだが、ふと我に返り、そういえば、この1DIVEでは新ネタを何も見つけていなかったことを思い出し、おもむろに降りた海底の目の前に、この魚が居た。
マスダオコゼ 改め イズオコゼ(新称) である。
このところまた新種及び標準和名がドドドドッと記載されたのだが、まめな勉強を超苦手とする僕には、そうゆうのをチェックするという行為は非常に苦痛困難であり、やり残した宿題のように見ていない関連記事のブックマークがホルダーの中に並んでいる。
今日、この魚をBLOGにUPするか…と考えたときに、ふとそのことを思い出した。
…と言うのは、イボオコゼ科の仲間たちというのは未記載種がけっこういたり、分類に曖昧さが感じられるところがあったりだったので、「もしかして…」と思ったのである。
結果…ビンゴであった。2010年3月29日付けで、イズオコゼが記載されている。
日本魚類学会 → http://www.fish-isj.jp/info/list_additon.html
もしも、そこで「もしかして…」と思わなかったら、僕は素直に『マスダオコゼ / Cocotropus masudai』としてUPしたであろう。
あぶないところだった。
井田では、ときどき見られる魚なので、これを見落としてしまっていたら、立場的にチョット辛い…(苦笑)。
ちなみに、これまで図鑑などに掲載されているマスダオコゼとされている画像は、ほとんどがこのイズオコゼということになるらしい。
まあ…そうなるだろうね。
いずれにしても分類がやっかいな魚であることは確かなところで、風変わりなヤツが現れたりしたら、また悩まされることになるのだろう…(笑)。
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イボオコゼ科 / Aploactinidae
イズオコゼ / Cocotropus izuensis (Imamura, Aizawa and Shinohara, 2010)
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"Diver's High Blog"を御覧いただきまして、ありがとうございます。
大瀬崎や井田の海の中は生き物達の楽園。
ここで見られる魚は、600種とも700種ともいわれています。
そんな海での一コマから、海の素晴らしさのほんの一部分でも紹介できたらと思います。
ちなみに、各エントリーのタイトルが掲載画像の生物名になっていますが
書かれている文章は、必ずしもその生物に関することだけではないので悪しからず…
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ただし、[トリミング有り]と書かれている画像は、生物を分かりやすく紹介するために、トリミングをおこなっています。