FC2ブログ

Diver's High +++ Underwater Photograph +++ Photographer Matsukawa Soichi

アライソコケギンポ / 井田

FUJIFILM FinePix F30 f6.4 1/4 iso100




 このところすっかり大人しくなってしまったアライソコケギンポたち。

 このコたちのことはずっと続けて観察し続けているのだけれど、いろいろと自分なりの見解なんかも出来てきていて、その辺のことを考えると、かえって今までみたいに軽く書けなくなってしまったというか何と言うか…。

 本気出して書き始めると、簡潔にまとめるのが苦手なので、きっとけっこうな長文になってしまうし、いろいろ面倒なことも出てくるだろう…というのも、書きづらい理由だったりする。


「調べている時のプロセス」を伝えたい部分もあって、その時その時で記事を書いていたのだけど、それは正解が出る前に記事を書くということなので、当然間違ったことも書いてしまうし、分かっていてもあえてそう書くことすらある。その辺を理解した上で読んでくれればいいのだけれど、これだけ記事数が増えてくると、記事をさかのぼったり下ったりしてチェックするのも大変だろうし、やらないヒトが多いだろう。

 興味の程度が低い人は、古い記事の画像と名前を見て「ああ、これが○○○ギンポなんだ」と納得してしまうかもしれない。

  ブログの場合、例えばYahoo!やGoogleといった検索エンジンで検索したときに最新の記事がヒットしてくれるとは限らないしね。

 これではマズイかなあ…と。


 だけども、そんなことを言っていたら、本当に何も書けなくなってしまう…(笑)。

 おもいっきり端折って、結果だけ言ってしまうと、これまでコケギンポとしていた井田のコケギンポ団地周辺の数個体は、今現在、僕の中では、全部アライソコケギンポってことにしておいた方がいいんじゃないかなということになっている。

 その辺のことは、また折を見て書いていこうと思います。


 …で、近頃のアライソコケギンポたちは、すっかり黒っぽさがとれてしまって、いわゆる通常色になっている。

 上画像の『二代目イチ』は、鮮やかと言ってイイぐらいの黄色の時もあって、こんなにキレイだったんだ…と感心してしまうこともしばしば。ついついカメラを向けることが多くなってしまうヤツ。

 繁殖期の行動のあれこれも面白いけれど、お魚ポートレーターの僕にとっては、各個体の個性がシッカリ出てくる繁殖期以外の姿も魅力的なのであった。



『二代目イチ』
コケギンポ科 / Chaenopsidae
アライソコケギンポ / Neoclinus okazakii (Fukao,1987)



Copyright Matsukawa Soichi. All rights reserved.

2010/05/27(木) 01:18:32Fish trackback:0 comment:6 アライソコケギンポ / 井田
コメント
この記事へのコメント
> いたる さん
コケギンポ…

まだまだ僕も勉強中です。

でもギンポと名の付く魚は大好きなんで、ノンアルコールで6時間は話せますヨ(笑)。


コケギンポが性転換するか否か…
実は僕も大瀬に居た頃に考えたこともあります。でも、井田では雌よりもかなり小さな雄を数多く観察できることもあって、今のところそれは無いかな…と思っています。

同じように大瀬に居たいたるさんがその考えに至ったのも理解できます。大瀬では雌を見る機会が多いですからね。
ただそれは、大瀬で明確なコケギンポゾーンが見つけられていなかったせいだと思います。(湾内ギンポ岩じゃスケールが小さ過ぎですし…)
雄は巣穴に対する執着心が強いので基本的にはあまり出歩きません。繁殖期に出会いを求めて出歩くのも雌です。定点で観察し続けるのでないのならダイバーが見る機会が多いのは雌になるでしょう。


> メスは尖っている=小さいは、個体差でしょうか?

個体差もありますが、年齢差が大きなファクターでしょう。
コケギンポは小型魚なのにけっこう長生きですから。

大瀬で大量に見られる時期があったりしますけど、そうゆうときに見られるのは、たいてい若い個体達ですね。


> とりあえず自分はジョーを観察してますね!!

ジョーとコケは生態的に似たところもありますもんね。
楽しみにしています!!


カイカムリ…
巨匠にグッときていただけるなんてウレシイです!
2010/06/01(火) 19:44:06 | matsukawa | #4R5.xbJk[ 編集]
うう~ん。勉強になります。
自分がやさぐれていると感じたのは尖っているのが主だったのでアライソも小さいときは尖っているのであれば関係なさそうですね。

メスは尖っている=小さい
は、個体差でしょうか?
もし個体差でなければ、つまり全て生まれたときはメスの可能性もありそうですね?
屋久島のジョー達の性別で今悩んでいるところなのでコケギンポの雌雄が雌性先熟かどうかってのも気になります。

クマノミとも違うし、べラなんかとも違うし、気になります。しかし今のところまだ謎で終わっています。

とりあえず自分はジョーを観察してますね!!

それとオレンジ帽の真っ赤なカイカムリ素敵です!あのカイメンは結構好きでこんなの被ったら素敵だな~と思っていたのでグッときました(笑)
2010/06/01(火) 18:15:44 | いたる | #aIcUnOeo[ 編集]
> いたる さん
> 全体的にやさぐれてる感じ?

そうゆう感じもあるかもしれません。
主観によりますけど…(笑)。

> アライソの方がかわいいですかね。

主観によりますけど…(笑)。


> それにコケの方が大きさもやや小さいですか?

大きさはむしろTHEコケの方が巨大化します(たぶん)。

過去4個体のうち2枚は雌ですが、これらの雌は小柄でした。個体差でしょう。

…で、残る2枚の雄は大きかったです。特に289のグリーンの個体は、僕が見たコケの中で最大級のBIGサイズです。

雄(↓)
http://aquaspace.blog1.fc2.com/blog-entry-881.html
http://aquaspace.blog1.fc2.com/blog-entry-289.html
雌(↓)
http://aquaspace.blog1.fc2.com/blog-entry-1470.html
http://aquaspace.blog1.fc2.com/blog-entry-200.html

ちなみに、雌はアライソもTHEコケも、おそらくシズミイソも、皆顔が尖ってます。

雄は雌に比べると尖ってないです。写真は、撮る角度でかなり雰囲気が変わってきますね…。

屋久コケ…楽しみにしてますよ!
2010/05/31(月) 09:08:12 | matsukawa | #4R5.xbJk[ 編集]
おはようございます。

ありがとうございます。かなり納得しました!
確かに過去の4つの画像を見ると雰囲気が違いますね!全体的にやさぐれてる感じ?アライソの方がかわいいですかね。それにコケの方が大きさもやや小さいですか?
小さい個体がみんなあんな顔をしていたような気がします。顔がちょっと尖がってるような。
なにより水深で住み分けてる可能性が高いなら余計納得です!
また是非とも詳しいお話を聞かせてください!
屋久島ではまだコケギンポを見たことが無いです。探せばいるとは思うんだけどなぁ。

ではではまた。

2010/05/31(月) 07:11:13 | いたる | #aIcUnOeo[ 編集]
> いたる さん
コメントありがとうございます!

僕が一番迷わされたのは、数値に幅のある胸鰭軟条数と、出たり消えたりする胸鰭基底部の黒点です。

井田の場合、長期間に渡って同一個体に密着マークすることが出来たので、その結果から現段階での結論を出した次第です。

おそらく、定点観察中のこれらのヤツらがアライソでOKだと思ってます。

逆に、これがシズミイソだという決定的な個体は未だ見たことが無い(認識できたことが無い)です。

ちなみに、Theコケギンポだと思われる個体は見ています。大瀬でもけっこう見ているので、おそらく、いたるさんも意識せずとも見ているはずです。

現在アライソと(僕が)しているヤツと比べて、顔つきがゴツイです。あと、極めて浅いところに居る可能性が高いです。湾内や岬の波打ち際でよく目にしました。

いちおうこのBLOGに掲載している中でTHEコケと思われるのを以下に記しておきます。

http://aquaspace.blog1.fc2.com/blog-entry-1470.html
http://aquaspace.blog1.fc2.com/blog-entry-881.html
http://aquaspace.blog1.fc2.com/blog-entry-289.html
http://aquaspace.blog1.fc2.com/blog-entry-200.html


…で、現在、僕がいちばん見たい(認識したい)のはシズミイソです。

もしかしたら、生息域がちょっと南に偏るのかも?…という気配も感じているので、屋久島のヤツをチェックしてみてもらえたらと思います。

ちなみに、繁殖期じゃないと胸鰭基底部の黒点の有無を自然の状態で確認するのはムズカシイでしょう。
2010/05/31(月) 00:58:35 | matsukawa | #4R5.xbJk[ 編集]
井田もアライソ(かも)なんですね。
大瀬で分かりやすい個体を何匹か全身写真で確認したらやはりアライソっぽかったですね。

しかし思うんですけど、そもそもコケギンポとアライソとかシズミイソとかって種として違うんでしょうか?
大先生方が違う種として認めている以上違う種なんでしょうけど、生息場所が一緒で外見上も生態もほとんど差が無いのであれば同じ種なんじゃないだろうか、、、とか思ってしまうんですよね。そいつらが産卵なんかしていたらもう疑いようがないんだけど、、、どうなんでしょう?
コケギンポをこれだけ観察している松川さんで見分けで迷うようなら種として怪しいと思ってしまいます。
でも井田のが全てアライソとなればやや納得かな。
でもじゃあコケギンポってどこにいるんだろう、、、。
2010/05/30(日) 23:11:07 | いたる | #aIcUnOeo[ 編集]
コメントを投稿する

トラックバック
この記事のトラックバックURL
この記事へのトラックバック






Contrust scale (graduated 16steps)
コントラストスケール
sRGB - Gamma : Windows (2.2) - White point : 6500°k
1024 x 768 True color (32bit)
font size : medium




"Diver's High Blog"を御覧いただきまして、ありがとうございます。
大瀬崎や井田の海の中は生き物達の楽園。
ここで見られる魚は、600種とも700種ともいわれています。
そんな海での一コマから、海の素晴らしさのほんの一部分でも紹介できたらと思います。

ちなみに、各エントリーのタイトルが掲載画像の生物名になっていますが
書かれている文章は、必ずしもその生物に関することだけではないので悪しからず…

当サイトに掲載されているあらゆる内容の無許可転載・転用を禁止します。
当サイトの内容は、日本の著作権法及び国際条約によって保護を受けています。

Copyright Matsukawa Soichi.
All rights reserved.
Never reproduce or republicate without written permission.


Photographer Matsukawa Soichi

このブログで御紹介している画像は、基本的にノートリミング画像です。
ただし、[トリミング有り]と書かれている画像は、生物を分かりやすく紹介するために、トリミングをおこなっています。



copyright © 2004-2005 Powered By FC2ブログ allrights reserved.