OLYMPUS SP-320 f6.3 1/125 iso64
もう1枚、ウミウシの画像をUPしておこう。
先日UPしたのとは別のテヌニシキウミウシ。今日は全部で4個体確認できた。稀と言われているヤツでも出るときは出る。ウミウシにはそうゆうケースが多い。
30m以浅だけど決して浅くはない。この水深でシッカリ向き合えるのは1DIVEで1被写体のみ。
他の被写体をあきらめて、その時間を貴重な使ってでも…、それでも撮っておきたかったのが、テヌニシキウミウシのテヌニシキウミウシたるカット。
生き物相手の撮影の場合、被写体の状況や周囲の状況のせいで、思い通りの画を撮れない事がある。…と言うか、ほとんどの場合、撮れない…(苦笑)。
前回撮影した個体は、とてもイイ場所に居てくれたので、その個体をそのシチュエーションごと撮る事にした。それは基本的に僕が望むアプローチの仕方なのだけれども、テヌニシキウミウシらしさが描かれたカットではないというのも事実だ。
…であるからして、やっぱりテヌらしい画を撮っておきたいということになったのだ。
ここでは、背景の美しさなどは二の次で、外套膜の5箇所がきれいに張り出しているところを押さえておきたかった。図鑑に特徴としてそう書いてあったからね。
…とはいえ、ただ真上から撮るだけだと寂しいんで、なるべく格好良いポートレート風に撮りつつも、特徴はシッカリ押さえる…という感じを狙いたくて、こんな感じになりました。
個人的には、これでとりあえず目的達成ってことでOKなんだけど、例えば、潜りに来てくれてる皆さんが、狙い通りの撮影を出来ているのかが、時々不安になる。上手く撮れたか撮れなかったかは、状況と腕によるものだから、僕の範疇じゃないけど…(笑)。
だけども、望む撮影が出来なくて、望まない撮影をしているんじゃつまらないだろうし、最高の場を提供するのがガイドの仕事なんで、その辺はうまい事オーダーして欲しいものです。
お鮨屋さんで高いお金払っても、さっぱりした白身魚が好きなのにトロやエンガワみたいのばかり出てきたらガッカリですもんね。逆に300円で大トロ出してくれ…っていうのも無理だけど…(笑)。
僕もイイ人なもんで、ガイドさんが「これこれ!」と教えてくれたら、きっとストロボの1発2発は光らせたり、撮ったふりぐらいはすることでしょうけど、そうゆうのって無駄な時間って言ってしまえば、それもまた事実なわけで…。僕がガイドするときは、そうゆう優しいお気遣いは無用です…(笑)。
やはり、しっかりとどうしたいのかを伝えて欲しいものです。
「どうしたい…とかあまりないですから…」…なんて遠慮深いイイ人もよく居ます。これも、いろんな意味でもったいないです。絶対的にこれをこうゆうふうに…なんてことが無かったとしても、なんとなくでいいから目的を持ってもらえれば、だんだんと狙いの焦点というのが定まってくるはずだと思います。そして、そうなってきた方がオモシロイし、その方が、僕自身も役に立てると思いますんで。
もちろん、最初は「お任せ」でもいいです。その次はどうしよう…そしてそのまた次はどうしよう…って感じで、少しづつでも奥ゆきを深めていってもらえれば、きっとダイビングがどんどん面白くなってくるはずです。
…と、このところ、夏に向けてのパンフレット作りなんてことをしているんで、ついつい何時の間にか営業トークのような文章になってしまった…(笑)。今年の夏も楽しいといいな…。
裸鰓目 / NUDIBRANCHIA
ドーリス亜目 / DORIDINA
イロウミウシ科 / CHROMODORIDIDAE
ニシキウミウシ属 / Ceratosoma
テヌニシキウミウシ / Ceratosoma tenue (Abraham, 1876)
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"Diver's High Blog"を御覧いただきまして、ありがとうございます。
大瀬崎や井田の海の中は生き物達の楽園。
ここで見られる魚は、600種とも700種ともいわれています。
そんな海での一コマから、海の素晴らしさのほんの一部分でも紹介できたらと思います。
ちなみに、各エントリーのタイトルが掲載画像の生物名になっていますが
書かれている文章は、必ずしもその生物に関することだけではないので悪しからず…
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このブログで御紹介している画像は、基本的にノートリミング画像です。
ただし、[トリミング有り]と書かれている画像は、生物を分かりやすく紹介するために、トリミングをおこなっています。