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Diver's High +++ Underwater Photograph +++ Photographer Matsukawa Soichi

コケギンポ / 井田

FUJIFILM FinePix F30 f5.0 1/500 iso100




 井田ギンポゾーン(第3期)に「The コケギンポ」は居ないのか?!

 
 以前のこと、「みんなタツノオトシゴって呼んでいたヤツが違うらしい…。タツノオトシゴも稀に現れるけど、ほとんど大瀬で見られるのはタツノオトシゴじゃなくてハナタツなんだよね」…なんてことがあった。

 図鑑にもタツノオトシゴとして掲載されていた種が実はハナタツであると…。

 けっこう「へえ~~~っ」て感じな出来事であった。

 オルトマンワラエビとムギワラエビにしてもまた然り…。


 だけど、コケギンポの場合は、そうゆう学術的な展開があったとかってわけではなく、ただ単に認識不足。

 多くの場合、まあだいたいのところで…って感じで流してしまい、きちんと関心を持ち、きちんと調べようとしていなかっただけ。少なくとも僕はその一人…(苦笑)。

 タツノオトシゴやムギワラエビのケースとは違う。少なくとも、過去に、今回の同定基準に照らし合わせてみても間違いなくコケギンポ(The コケギンポ)だという個体がたくさん居たのだから…。いろいろ居るんだけど、きちんと調べるのが面倒…っていう理由で調べていなかっただけ。


 今回、こうして調べるきっかけになったのは1通のメールから。

 判定基準が数値的に曖昧だった「日本産魚類検索」の呪縛からチョット離れて、胸鰭何条数に関する知見を得ることが出来、これなら何とかなるかもしれない…と思えたからであった。

 今回の調査が正解を導き出したものだとは思っていないし、まだまだ疑問や納得がいかないことが多いのだけれど、こうして、基準に則ってグループ分けすることができたことによって、今後の観察の仕方に対する影響は大きい。実際、今回の観察で気がつくことがいくつかあったし…。 

 トウシマコケギンポウォッチャーの大平さんに深く感謝である。


コケギンポ / 井田

OLYMPUS C-755 UZ f6.3 1/60 iso50



 今回の画像は「二代目イチ」。3月初めに「初代イチ」を追い出し、この巣穴に住み着いたヤツ(→ http://aquaspace.blog1.fc2.com/blog-entry-1443.html)。
 

 胸鰭軟条数14本!

 The コケギンポである。


 とりあえず、暫定的ではあるもののギンポゾーンで3種確認。

 なんだかすごく「良かった~」という気がするし、ホッとしたような感さえある…(笑)。


 これから、3種が違うという前提(可能性)のもとに見ていけば、何か新しい展開が見えてくるかもしれない。

 特に、繁殖行動は今まで以上に面白く見ることが出来るだろう。


 例えば…

 雌が登場しても雄が全然反応しないことがあるのだが、種が違うと考えれば納得がいく。

 求愛ポーズと威嚇ポーズは似ているようで違う。過去に雌に対して求愛ポーズを見せていると思っていたものが実は他種に対する威嚇だったのかもしれない。去年、「初代ゴ」が、雌に対して威嚇するように迫ってしまったシーンを見て、「恋愛の場数不足だな…」と笑っていたのだが、実は種が違っていて本当に威嚇だったのなら、場数不足は観察者の僕の方だったということになる。

 威嚇のときには、鰭を寝かせ地を這うようなポーズをとることが多いのだが、鰭を全開にすることもある。たまたまそうだっただけなのか、種によって違うのか。

 …などなど、興味は尽きないのである。



 さあこれで、コケギンポ暫定3種ってことで、奥ゆきの深いガイドができるぞ!…と思ったのだが、こんなことに興味を持ってガイドを頼んでくれるお客さんって…



 居ないだろうなあ…(苦笑)。。。



 コケギンポ3種を認識した上で全てを視界の中に収めて、この繁殖期の活発な行動を観察できるって、ちょっと画期的なんだけどな。



コケギンポ科 / Chaenopsidae



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2010/04/20(火) 22:45:26Fish trackback:0 comment:0 コケギンポ? / 井田
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"Diver's High Blog"を御覧いただきまして、ありがとうございます。
大瀬崎や井田の海の中は生き物達の楽園。
ここで見られる魚は、600種とも700種ともいわれています。
そんな海での一コマから、海の素晴らしさのほんの一部分でも紹介できたらと思います。

ちなみに、各エントリーのタイトルが掲載画像の生物名になっていますが
書かれている文章は、必ずしもその生物に関することだけではないので悪しからず…

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