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Diver's High +++ Underwater Photograph +++ Photographer Matsukawa Soichi

コケギンポ / 井田

FUJIFILM FinePix F30 f5.0 1/1000 iso100




 また、ギンポゾーンの新旧交代があった。

 長文だし、ややっこしいので興味の無い人は読まなくてもよろしい。
 分かる人にだけ分かる話なので…(笑)。


 …で、説明が面倒になるので、とりあえず、ギンポゾーンの個体に名前を付ける事にした。以前は体色を名前にしていたのだが、コケギンポの場合、日々極端に体色を変化させるので、それはやめて、定位置になっている巣穴を、上から下に、横並びの場合は向かって右から左へという順番で番号で呼ぶことにする。


 1番上の個体は「イチ」。
 …で、早速面倒なのだが、「イチ」はすでに新旧交代があったので、現在居るヤツは「二代目イチ」と呼ぶ。
 初代は、角刈りというかGIカットというか、短く切りそろえられたような眼上皮弁が特徴だった。
 「初代イチ」→ http://aquaspace.blog1.fc2.com/blog-entry-1421.html

 二代目は黒々とした威圧感がある面構えで登場しギンポゾーンに乱入してきたのだが、初代の巣穴を奪って住み着いてからは黄土色っぽい色でいることが多い。
 「二代目イチ」→ http://aquaspace.blog1.fc2.com/blog-entry-1443.html


 2番目の個体は「ニ」。
 昨年登場したときは、かなり赤みが強い体色で一際個性的だったのだが、繁殖期に入ったせいか、現在は黒っぽいこのエリアの定番カラーになっている。
 「ニ」→ http://aquaspace.blog1.fc2.com/blog-entry-1387.html


 …で3番目から5番目までが横に並んでいて、


 3番目の個体が「サン」。
 眼上皮弁が一番立派な格好イイヤツだ。
 「サン」→ http://aquaspace.blog1.fc2.com/blog-entry-1419.html


 4番目の個体が「ヨン」。
 個性的な2匹に挟まれて地味な存在だと思っていたのに、昨年唯一繁殖活動を確認できたモテ男。
 普段はすぐに巣穴に引っ込むヤツなのだが、今年も繁殖期に入ってからは強気なところを見せてくれていて、モテ男健在をアピールしている。
 「ヨン」→ http://aquaspace.blog1.fc2.com/blog-entry-1422.html


 5番目の個体が「ゴ」。
 一番のワンパクキャラで、警戒心が薄く、食事シーンやトイレシーンをよく見せてくれるヤツでもあった。ビジュアル的には「サン」に似ているのだが、眼上皮弁の前髪の部分だけがチョット長いのが特徴だった。真っ黒い婚姻色も格好イイ。
 …が、今日、上画像で紹介したオレンジ色の個体に巣穴を奪われ新旧交代。
 よって「初代ゴ」は、現在行方不明。
 「初代ゴ」→ http://aquaspace.blog1.fc2.com/blog-entry-1425.html

 現在ここに居るのは、今日紹介する「二代目ゴ」である。
 「二代目ゴ」→ http://aquaspace.blog1.fc2.com/blog-entry-1476.html


 最下段6番目の個体が「ロク」。
 チョットだけエリアから離れているので、メインキャストから外していたのだけれど、3月半ばにメインゾーンに乱入してきた(http://aquaspace.blog1.fc2.com/blog-entry-1452.html)。この時は返り討ちに遭い、現在は定位置に戻っているものの、勢力争いに加わってきたということでメインキャストに加えることにした。ビジュアル的には、さえないグレーで目立たないが、今後どう変わるかは分からない。
 「ロク」→ http://aquaspace.blog1.fc2.com/blog-entry-1450.html




 名前と説明を書いていたら、非常に長い前置きになってしまったのだけれど、今日の話題は「二代目ゴ」にまつわる話。

 今日、「コケギンポ(ニとゴ)が巣穴を入れ替わっている」との情報を得た。

 そして、それは大変!と見に行ったら、この「初代ゴ」の巣穴に「二代目ゴ」がおさまっていたというわけ。

 なかなか巣穴から頭全体を出してくれなかったのだが、たまたま近くを雌が通りかかったら元気に身を乗り出してくれて撮影に成功!

 …で、この「二代目ゴ」…なんだか見たことがあるぞ…と思い、わたくしの秘蔵コケギンポデータベースを調べてみたら、やっぱりありました。…って言うか、つい最近、見たヤツだったんですけど…(笑)。

 「ニ」の巣穴を奪おうとして返り討ちに遭ったヤツがコイツ「二代目ゴ」でした。→ http://aquaspace.blog1.fc2.com/blog-entry-1453.html

 時間が経つと数や位置が変わって、あまり比較の参考にならない場合もあるのだけれど、直近であれば、顔に星のように並ぶ斑点の位置で、簡単に同一個体かどうか調べることが出来る。あと眼上皮弁の形状で判断できることも多い。間違っても色をあてにしてはならないけどね。

 まあとにかく、虎視眈々とギンポゾーンを狙っていたというわけだ。

 「初代ゴ」は、愛すべきキャラクターで、見ていていちばん面白かった。このブログでも何度も紹介しているけれど、いちばん傑作だったのは、雌に求愛しようとして焦って迫って逃げられてしまったときのこと。今年こそはイイ所を見せてくれないかな…と思っていたのに…。あのまっ黒な婚姻色を見れないと思うとかなりサビシイ。

コケギンポ / 井田

FUJIFILM FinePix F30 f5.0 1/1000 iso100
↑いちばん最近撮影した「初代ゴ」




 …で、ちなみに、「ニ」と「ゴ」の巣穴は入れ替わっていないので念のため。
 見てみて、そんなはずは無いぞ…と思い撮影して画像を確認したら、やはり「ニ」の巣穴に居るのは紛れも無く「ニ」だった。繁殖期に入って以前と色が変わっているので見間違えたのかな。

コケギンポ / 井田

FUJIFILM FinePix F30 f5.0 1/1000 iso100
↑今日(2010.04.08.)撮影した「ニ」

コケギンポ / 井田

FUJIFILM FinePix F30 f5.0 1/1000 iso100
↑2週間ほど前(2010.03.22.)に撮影した「ニ」



 …で、色で判断しちゃダメ!…と言いつつ僕も、この「二代目ゴ」が、失踪した去年のキング「オレンジ」に似ているような気がして仕方ないのであった(苦笑)。

コケギンポ / 井田

FUJIFILM FinePix F30 f5.0 1/1000 iso100
↑「二代目ゴ」の、この鮮やかな体色がキング「オレンジ」とダブって見えて仕方が無い…。でも、違うな…やっぱし。



 ちなみにキング「オレンジ」は → http://aquaspace.blog1.fc2.com/blog-entry-950.html

 眼上皮弁の感じも違うしなあ…。


コケギンポ科 / Chaenopsidae
コケギンポ / Neoclinus bryope (Jordan et snyder, 1902)



Copyright Matsukawa Soichi. All rights reserved.

2010/04/08(木) 22:22:22Fish trackback:0 comment:2 コケギンポ / 井田
コメント
この記事へのコメント
> クロブチメガネ さん
その通りです。

ここでは毎年のように新たな伝説が生まれています。

そして今年も!

見に来るなら今だよ(笑)。

ちなみに、すごく気になり始めたことがあるので、本気モードに入って調べようと思ってます。
2010/04/09(金) 22:56:04 | matsukawa | #4R5.xbJk[ 編集]
一・ニ・三ともうこれは一冊の本になりそうなお話っすね☆

コケギンポ列伝みたいな…(笑)

でもいいなぁ…そんなに長期間観察&個体数見れるとこが見つからず…

2010/04/09(金) 18:54:21 | クロブチメガネ | #1.E5DkAA[ 編集]
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"Diver's High Blog"を御覧いただきまして、ありがとうございます。
大瀬崎や井田の海の中は生き物達の楽園。
ここで見られる魚は、600種とも700種ともいわれています。
そんな海での一コマから、海の素晴らしさのほんの一部分でも紹介できたらと思います。

ちなみに、各エントリーのタイトルが掲載画像の生物名になっていますが
書かれている文章は、必ずしもその生物に関することだけではないので悪しからず…

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