FUJIFILM FinePix F30 f5.0 1/500 iso100
コケギンポを観察撮影するのに最も適した水深は水深3mぐらいだと思う。
3mだと波やウネリの影響でツライこともあるのだけれど、それより深いと、窒素との絡みで、ジックリと観察するのが難しくなってくるからだ。コケギンポの求愛行動及び産卵行動は、けっこう時間がかかることが多いので、浅いということが絶対的なアドバンテージになってくるのだ。
…で、水深3m前後にターゲットを絞り、数個体を定点観察しつづけているのだが、他の場所のチェックも欠かせない。どこにどんなヤツが居るのかを知っておくことによって、勢力争いなどをより重層的に見ることが出来るからだ。
水深6m以深には、昨年井田の浅瀬の環境を変えてしまった台風18号以前から見られる個体が何匹か残っている。
上画像の個体もそうで、周りの岩は深くに転げ落ちてしまったのに、この個体の居る岩は元のままで、今も同じ巣穴から顔を覗かせている。
去年は、弱気で地味な印象ばかりが目立ったのだが、1年が過ぎ、チョット風格らしきものが出てきたような気がする。しかも、強力なライバルと思われる個体が棲んでいた岩は、はるか深いところに落ちてしまっていて、その個体の姿も見当たらない。去年とは状況が違うという感じなのである。
シーズンに入ったら、どんな感じになるのか気になるところだ。
…で、最近、コケギンポゾーンに現れ、棲みついたのが下画像の雌(↓)。
まさにこれから繁殖期に入っていくので、コイツの動向も見逃せない。
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コケギンポ科 / Chaenopsidae
コケギンポ / Neoclinus bryope (Jordan et snyder, 1902)
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"Diver's High Blog"を御覧いただきまして、ありがとうございます。
大瀬崎や井田の海の中は生き物達の楽園。
ここで見られる魚は、600種とも700種ともいわれています。
そんな海での一コマから、海の素晴らしさのほんの一部分でも紹介できたらと思います。
ちなみに、各エントリーのタイトルが掲載画像の生物名になっていますが
書かれている文章は、必ずしもその生物に関することだけではないので悪しからず…
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