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Diver's High +++ Underwater Photograph +++ Photographer Matsukawa Soichi

コクチフサカサゴ / 井田

FUJIFILM FinePix F30 f6.4 1/100 iso100




 チョット前のこと、話の中で唐突に言われて少々うろたえた。
 
 「松川さんって、きっと”Mっ気”ありますよね」

 「え……」

 どうなんだろう???…と思って、しばし考えてしまった。

 …で、考え続けること数週間で辿りついた結論。

 あるかもしれない…でも、やっぱり”どS”かな。…間違いない(笑)。

 よかったよかった。これで落ち着いて過ごせるというものだ。
 SとかMとか、人間とはまったくシンプルではない生き物である。
 きっと、何するにせよ感情や思考が絡んでくるからだと思う。


 魚とかエビとかウミウシとか…
 感情や思考ってあるのだろうか?

 おそらく、限りなく本能だけで生きているのではないだろうか。

 食うことと繁殖すること、あと、食われないようにすること。それだけなんだろうな。

 でも、ただの馬鹿ではなく、知性とはチョット違うのだろうけれど、知恵のようなものを持っているようにも見える。
 

 このコクチフサカサゴ、ダイバーのフィンで蹴っ飛ばされて、どこかへ行ってしまうと思いきや、すぐにここに戻るという行動を目撃した。
 カメラをググッと近づけても全く逃げない。何としてもこの場に居たいという強情な意志を感じた。

 ここに居ればエビが集まってくるであろうことを知っているのだ。

 知識ではない…記憶…本能?

 犬や猫なら、絶対に感情があるであろう。とにかく人懐っこく甘えてくるなんて行動は、感情だけではなく、群れとしての勢力を維持するため(強いものに守られるため)の本能的な部分があるのかもしれない。しかし、寂しかったりすねていたりしてメシを食わないとか…明らかに生きていく上で特にメリットの無い行動も見られ、感情を持つ生き物だということが分かる。でも、おそらく魚には自らの行動に影響を与えてしまうような感情は無いであろうと思われるのだ。

 魚のポートレートを撮る場合、姿や表情を写真で表現するときに、感情に訴えかけるもの=感情を感じさせる何かを狙うことが、けっこう大事なポイントになるのだが、実のところは、それは感情ではなく、クールな観察によってそれらしき一瞬を切り取るという作業になる。ある意味、実に機械的な作業でもある。

 かわいい写真を撮る人がかわいい性格というわけではないし、心が洗われるような素晴らしい写真を撮る人の内側はけっこうドロンドロンだったりするというのは、けっこうよくある話である。



フサカサゴ科 / Scorpaenidae
コクチフサカサゴ / Scorpaena miostoma Gunther, 1877


Copyright Matsukawa Soichi. All rights reserved.

2009/11/05(木) 20:37:49Fish trackback:0 comment:0 コクチフサカサゴ / 井田
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"Diver's High Blog"を御覧いただきまして、ありがとうございます。
大瀬崎や井田の海の中は生き物達の楽園。
ここで見られる魚は、600種とも700種ともいわれています。
そんな海での一コマから、海の素晴らしさのほんの一部分でも紹介できたらと思います。

ちなみに、各エントリーのタイトルが掲載画像の生物名になっていますが
書かれている文章は、必ずしもその生物に関することだけではないので悪しからず…

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