最近いつも思うのだが、どんなに頑張って潜って海の中のことを知ろうとしても、僕が知り得ることなんて、ほんの一部に過ぎない。…いや、それどころか、ほんの一部を知ったと思うことさえ、大いなる勘違いではないかと思ってしまう。
潜れば潜るほどにその思いが強くなってくるので、最近は昔に比べて、海の中のことを人に話すことが少なくなってしまったぐらいだ…。
経験が少ないときは、こうゆう場合はこうなるんだ…という発想を得やすいのだが、経験が増えてくると、そうではないケースを数多く知ることによって、短絡的な発想が出来なくなってくるのである。何か言おうとしても、「待てよ…これまで20年間はそうだったけど、今後は違ってくるのかもしれない…」と思うと、「これはこうなんです!」というキッパリとした物言いができなくなってしまって、なんとも締まらないのであった(苦笑)。
…で、切りかえの速い僕は、その時の海を楽しもうという、お気楽スタイルになったのである(もちろん勉強もするけど…)。
コケギンポの繁殖シーズンを楽しみつつ、こっちもそろそろだろうな…と覗いているイソギンポ系チームなのだが、見事に去年とは違うゾーンの棲み分けをしてくれていて、「今年はこうなんだね…」という感じ。一昨年去年あたりはタテガミ→イソ→ホシという感じで勢力関係が推移していたのだが、今年は、最初から3種の勢力が拮抗している。イソの数がチョット目立つかな…という気配はあるけれど、あくまでもチョット目立つという程度に過ぎない。まあ、オモシロイから、今年もシッカリと見てやろうと思っているんだけどね。
画像は、まだ若いホシギンポ。やっぱり小さな個体はあどけなくて可愛いなあ。
イソギンポ科 / Blenniidae
ホシギンポ / Entomacrodus stellifer stellifer (Jordan et Snyder, 1902)
FUJIFILM FinePix F30 f6.4 1/100 iso100
Copyright Matsukawa Soichi. All rights reserved.
Contrust scale (graduated 16steps)
sRGB - Gamma : Windows (2.2) - White point : 6500°k
1024 x 768 True color (32bit)
font size : medium
"Diver's High Blog"を御覧いただきまして、ありがとうございます。
大瀬崎や井田の海の中は生き物達の楽園。
ここで見られる魚は、600種とも700種ともいわれています。
そんな海での一コマから、海の素晴らしさのほんの一部分でも紹介できたらと思います。
ちなみに、各エントリーのタイトルが掲載画像の生物名になっていますが
書かれている文章は、必ずしもその生物に関することだけではないので悪しからず…
当サイトに掲載されているあらゆる内容の無許可転載・転用を禁止します。
当サイトの内容は、日本の著作権法及び国際条約によって保護を受けています。
Copyright Matsukawa Soichi.
All rights reserved.
Never reproduce or republicate without written permission.
このブログで御紹介している画像は、基本的にノートリミング画像です。
ただし、[トリミング有り]と書かれている画像は、生物を分かりやすく紹介するために、トリミングをおこなっています。