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Diver's High +++ Underwater Photograph +++ Photographer Matsukawa Soichi

オビアナハゼ / 大瀬




 ネイチャーフォトの出来不出来は90%以上被写体の状態で決まってしまうと思っている。最高の状態の被写体を、ありのままに、つまり最高のままに写させてもらうことが出来れば、それでOKであり、それが理想だと…。

 いわゆる写真的表現には、ギミックに過ぎないものが多く、何も知らない人や経験値の低い人を驚かしたり喜ばせたりすることは出来ても、そうした技巧に頼っていると、本質に迫れば迫るほど通用しなくなってしまうことが多い。もちろん、それはそれで”あり”だと思うし、写真はこうでなければならない…なんて意見を言うつもりもまったくない。でも、力強くリアルな記録の前では、どんな技巧も色褪せるものである。
 ちなみに、やるかやらないかは別として、自分の場合、そうゆう小手先の器用さに頼ったやり方は、むしろ得意な方だったりするし、そうすることも少なくない…(苦笑)。
 
 話が逸れていってしまいそうなので元に戻そう。

 魚のポートレートを撮る場合のイイ状態というのは、目線が良くて鰭が全開、美しいポーズやユニークなポーズを、バランスが取れた背景の中で…という状態になるのだけれど、被写体がチョコチョコ動き回ったり、水の動きで揺れたりで、なかなか上手い具合に全てが揃ってはくれない。特に鰭全開の瞬間を捉えるのはムズカシイ場合が多い。

 そこで、どうしても上手くいかない…と、悩んでいる方にオススメの被写体が、このオビアナハゼの幼魚だ。出来れば、なるべく波の影響を受けないようなところで、じっくりと向き合って撮影してみると良いだろう。きっと鰭全開で、円らな瞳をキラキラさせながら、ジッとポーズを取ってくれるはず。写真を撮るのが上手くなったかのように思わせてくれるだろう。…と言うか、魚はこうゆう感じで撮ればいいんだ…ということの一つのポイントが分かるはずだと思う。

 そして、オビアナハゼの幼魚を狙えるシーズンはまさに今が旬。今週末はガイドさんに「撮りやすいオビアナハゼの幼魚をユックリ撮りたい」とリクエストしてみよう。たいてい普通に居る魚なので喜んでOKしてくれることだろう。

 ただ、くれぐれも波でユラユラ揺れる海藻に居るヤツを狙わないように…。それは慣れないとシンドイので。

 

オビアナハゼ / 大瀬


カジカ科 / Cottidae
オビアナハゼ / Pseudoblennius zonostigma (Jordan et Starks, 1904)

FUJIFILM FinePix F30 f6.4 1/100 iso100
FUJIFILM FinePix F30 f6.4 1/100 iso100



Copyright Matsukawa Soichi. All rights reserved.

2009/04/08(水) 00:00:39Fish trackback:0 comment:0 オビアナハゼ / 大瀬
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"Diver's High Blog"を御覧いただきまして、ありがとうございます。
大瀬崎や井田の海の中は生き物達の楽園。
ここで見られる魚は、600種とも700種ともいわれています。
そんな海での一コマから、海の素晴らしさのほんの一部分でも紹介できたらと思います。

ちなみに、各エントリーのタイトルが掲載画像の生物名になっていますが
書かれている文章は、必ずしもその生物に関することだけではないので悪しからず…

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