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Diver's High +++ Underwater Photograph +++ Photographer Matsukawa Soichi

コケギンポ / 井田




 去年の今頃は熱くなってコケギンポの繁殖行動を追いかけていたのだが、今年は醒めているというわけではないものの、わりとノンビリ構えてしまっている。半分以上が姿を消してしまった去年のコケギンポゾーンに居たコケギンポたちに対する思い入れが強く、その後見つけたNewコケギンポゾーンのメンバー達を同じような目で見ることが出来ていないということではないかと思う。

 しかし、それも冷静に考えてみると、このように勢力図が書き換えられるという状況は、そう簡単には生き残れないという野生の世界の厳しさによるものということになるのだろう。雄大なアフリカのサバンナでライオンの研究をしている…なんて言うと、ちょっとスゴそうだったりするかもしれないが、井田の隅っこのコケギンポゾーンで展開されるドラマだって、内容的には同じではないかと思うのである。

 コケギンポの場合、寿命やハードな力関係の争い、そして海況の影響を受けやすい棲息環境を考えると、同一個体を継続的に観察し続けることが出来ないことも少なくない。…であるならば、見ることが出来ている同一個体はもちろんのこと、新たに見つかった個体たちも継続して観察しなければ、真実は見えてこないだろう…と、自分に言い聞かせ、この小さな魚たちとのにらめっこを今後も続けることになるのであった。

 画像は巣穴に近づく他のコケギンポを威嚇しているところ。…この表情を狙いたくて、以前は反則技みたいな撮り方をしたこともあったけど、狙える時を知ってからはナチュラルなアプローチで撮影できるようになった。これも継続観察の成果だ。


コケギンポ科 / Chaenopsidae
コケギンポ / Neoclinus bryope (Jordan et snyder, 1902)

FUJIFILM FinePix F30 f5.0 1/220 iso100


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2009/04/05(日) 00:00:05Fish trackback:0 comment:0 コケギンポ / 井田
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"Diver's High Blog"を御覧いただきまして、ありがとうございます。
大瀬崎や井田の海の中は生き物達の楽園。
ここで見られる魚は、600種とも700種ともいわれています。
そんな海での一コマから、海の素晴らしさのほんの一部分でも紹介できたらと思います。

ちなみに、各エントリーのタイトルが掲載画像の生物名になっていますが
書かれている文章は、必ずしもその生物に関することだけではないので悪しからず…

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