FC2ブログ

Diver's High +++ Underwater Photograph +++ Photographer Matsukawa Soichi

05-04-24-Izariuo-01.jpg
イザリウオ科 / Antennariidae
イザリウオ / Antennarius striatus (Shaw et Nodder, 1794)


 イザリウオ幼魚の季節ですね。1cm未満の小さな幼魚が見られ始めるのは、例年、だいたい4月中頃からです。卵から孵ったイザリウオの稚魚は、ある程度成長するまで浮遊生活をした後、海底に降りてきて着底生活を始めるのですが、過去に見た最小サイズが、5mmぐらいだということを考えると、3月後半あたりから見つけることは可能ではないかと思います。…とは言うものの、獰猛なハンターであるイザリウオも小さなときは捕食されてしまう率のほうが高いはずであり、海底に海藻の切れ端が落ち葉のように吹き溜まる4月半ば過ぎの方が、身を隠す場所も多いわけで、必然的に生存率も高まり、成長して大きくなることも合わせて、探しやすくなると言えるでしょう。
 小さなイザリウオの幼魚を探すのにはコツがあります。特に、探し慣れていないヒトは、ある程度の的を絞った方が良いように思います。ポイントは色と場所です。例えば、黄色い個体を探しているときには、黒い個体は見落としがちになります。そして、すべての色を見落とさないようにすることは、集中力が分散してしまって、かえって難しいと言えるでしょう。そこで、探しやすい体色の個体に的を絞ってしまいます。大瀬の湾内なら黄色系(薄茶色などを含む)を探すのが、個体数から考えても確率が高くなるはずです。場所は、やはり、砂地に点在する海藻の切れ端の吹き溜まりです。黄色っぽい幼魚が好んでひそんでいる場所であるということと、探すエリアを絞り込むことができるので探しやすいというのが、その理由です。また、白っぽい貝殻の破片が多く見られる場所では白い個体、黒っぽい枯葉がたくさん落ちている場所やロープなどの物陰を探すような時は黒い個体を意識するようにします。もちろん、そうすることによって見落とす可能性もあるのですが、試験の「傾向と対策」のようなもので、過去の実績があるデータなので、どこから攻めていいか分からないときなどには役に立つはずです。僕がガイドで潜っている時も、居てくれると予定していたネタの姿が消えてしまっていて困ったときなどは、そんなふうに目星をつけて探してみるということをよくやります。

Copyright Matsukawa Soichi. All rights reserved.

2005/04/30(土) 17:45:38Fish trackback:0 comment:0 イザリウオ / 大瀬崎
コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿する

トラックバック
この記事のトラックバックURL
この記事へのトラックバック






Contrust scale (graduated 16steps)
コントラストスケール
sRGB - Gamma : Windows (2.2) - White point : 6500°k
1024 x 768 True color (32bit)
font size : medium




"Diver's High Blog"を御覧いただきまして、ありがとうございます。
大瀬崎や井田の海の中は生き物達の楽園。
ここで見られる魚は、600種とも700種ともいわれています。
そんな海での一コマから、海の素晴らしさのほんの一部分でも紹介できたらと思います。

ちなみに、各エントリーのタイトルが掲載画像の生物名になっていますが
書かれている文章は、必ずしもその生物に関することだけではないので悪しからず…

当サイトに掲載されているあらゆる内容の無許可転載・転用を禁止します。
当サイトの内容は、日本の著作権法及び国際条約によって保護を受けています。

Copyright Matsukawa Soichi.
All rights reserved.
Never reproduce or republicate without written permission.


Photographer Matsukawa Soichi

このブログで御紹介している画像は、基本的にノートリミング画像です。
ただし、[トリミング有り]と書かれている画像は、生物を分かりやすく紹介するために、トリミングをおこなっています。



copyright © 2004-2005 Powered By FC2ブログ allrights reserved.