Diver's High +++ Underwater Photograph +++ Photographer Matsukawa Soichi

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タカベ / 井田



 
 自然を相手に撮影に臨む時というのは、たいていの場合、思い通りに事は運ばないものである。よって、そこで要求されるのは予定外の状況に対した時の対応能力ということになる。

 このときは、底モノ狙いに徹するべく、あえてワイコンを持たずに海に入った。いわゆるガイドネタになる生き物というのは、殆どの場合、海底の砂地や岩の上に居るものなので、フリーだとついつい中層を泳ぎたがってしまう自分を抑えるために、小さい生き物を狙うためのセッティングにしたというわけだ。

 前半は、海底の何か居そうな場所をチェックしては撮影という真面目なリサーチダイビングに徹していた。けっこういろいろ見つかってオモシロイ。小物探しに徹するのも悪くないな…この調子でいけば次のガイドのネタはバッチリだ…などと思いつつ、海底をゆっくりと進んでいった。しかし、中盤に差し掛かる頃から、中層に物凄い数のタカベの大群が現れ始めた。気にしないように努力はしたのだが、時おり、目の前を滝のように魚群が降ってきたりすると、どうしても群れ好きの血が騒いでしまう。結局、誘惑に勝てなかった僕は中層に泳ぎだし、そこからは空中戦になってしまった(苦笑)。

 とはいえ、ワイコンを持っていないので、レンズは素のままである。群れの形や動きを狙うのは難しいので、画角が狭いことを活かす狙い方をするしかない。群れを撮影する上で、画角が広いレンズよりも画角が狭いレンズの方が有利な点がひとつある。それは、画角が狭いレンズの方が群れの密集感を強調できることだ。画角が広いレンズだと魚と魚の隙間の空間が開いてしまってスカスカになってしまうような状況でも、ギッシリと魚が密集した表現をすることが出来る。そうすることによって、群れのボリューム感を描き出せるのだ。これこそ状況に応じた対応というヤツだ。…伊達に場数を踏んでいるわけではないのである。

 よし、それじゃあいっちょう撮ってみようか!…と、群れの中に突っ込んでいったのだが、ここでまた想定外の状況が訪れた。あまりにも群れの密度が濃いために、密集度が高いところに入ると周囲が薄暗くなってしまうのだ。結果、シャッター速度が遅くなりすぎてブレた写真しか撮れない…。わざとブラして撮るという手もあるのだが、それは先週やったばかりなので面白くないし…。

 どうしたものか…と考えたのだが、最終的には、物凄い密度の群れの中で、表層近くの密度が低くて明るめのところを狙って撮影するしかなかったのだった。なんだか前にも同じようなことをしたような気がする…(苦笑)。やはりワイコンを持って来るべきだった…。

 とりあえず、何とか頑張って撮ってみたのだが、これで何とか少しでもこのときの雰囲気が伝わることを願うばかりである。

 今日の教訓 … 備えあれば憂いなし。


タカベ / 井田

タカベ科 / Labracoglossidae
タカベ / Labracoglossa argentiventris (Peters,1866)


 

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2009/01/26(月) 01:00:52Fish trackback:0 comment:0 タカベ / 井田
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"Diver's High Blog"を御覧いただきまして、ありがとうございます。
大瀬崎や井田の海の中は生き物達の楽園。
ここで見られる魚は、600種とも700種ともいわれています。
そんな海での一コマから、海の素晴らしさのほんの一部分でも紹介できたらと思います。

ちなみに、各エントリーのタイトルが掲載画像の生物名になっていますが
書かれている文章は、必ずしもその生物に関することだけではないので悪しからず…

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