何か居ないかな…と浅場を泳いでいたときに目に入ったのは、このマツバギンポの特徴的な皮弁だった。
最初はイソギンポかな?…とも思ったのだが、今期3個体目ということもあって、すぐに”ヤツだ!”と気が付くことが出来た。もしかしたら今年は個体数が多いのかもしれない。少なくとも、この3個体のみということは無く、もっとたくさん居るはずなのだが、なにせ小さいので見つけづらいのだ。
最近…と言うか、ちょっと前から、ほんとに目が悪くなってしまって、以前のようなサーチ能力は望むべくも無いという状況になっている。”経験による勘”と”引きの強さ”によって、かろうじて、ガイドらしきことが出来ているという感じだ(苦笑)。もちろん、ガイドネタだけではなく、自分が好きな魚たちを探すときも同じである。
なので、このマツバギンポのように小さな魚と出遭えたときは、とてもウレシイ。前に見た個体も小さかったが、今回のコはそれらよりもさらにひと回り小柄である。好き嫌いの順位付けはしないことにしているのだが、ここらで見られるイソギンポの仲間でイチバン可愛らしいのは、このマツバギンポだと思う。何か…ウレシそうに笑っているように見えません?
イソギンポ科 / Blenniidae
マツバギンポ / Mimoblennius atrocinctus (Regan, 1908)
Copyright Matsukawa Soichi. All rights reserved.
…で、あわよくば、ニラミギンポやアミメミノカエルウオやスジタテガミカエルウオ…あと、眼上皮弁の無いコケギンポsp.なんかも見つけちゃってください!
楽しみにしてます!
それにしても良い表情ですね。ギンポへの愛が伝わってきました。
井田では水深2mと3mと5mで各1個体、そのうち2個体はオオヘビガイの抜け殻を巣穴にしてました。…で、岩陰ではなく波や潮の動きを受けやすい岩の天辺の方が好きそうな気がします。サイズは小さめの若いコケギンポぐらい。
ただ、この辺りでは、通年見られる種ではないような気がしてます。水温何度ぐらいまで見られるのか…それが気になってます。
Contrust scale (graduated 16steps)
sRGB - Gamma : Windows (2.2) - White point : 6500°k
1024 x 768 True color (32bit)
font size : medium
"Diver's High Blog"を御覧いただきまして、ありがとうございます。
大瀬崎や井田の海の中は生き物達の楽園。
ここで見られる魚は、600種とも700種ともいわれています。
そんな海での一コマから、海の素晴らしさのほんの一部分でも紹介できたらと思います。
ちなみに、各エントリーのタイトルが掲載画像の生物名になっていますが
書かれている文章は、必ずしもその生物に関することだけではないので悪しからず…
当サイトに掲載されているあらゆる内容の無許可転載・転用を禁止します。
当サイトの内容は、日本の著作権法及び国際条約によって保護を受けています。
Copyright Matsukawa Soichi.
All rights reserved.
Never reproduce or republicate without written permission.
このブログで御紹介している画像は、基本的にノートリミング画像です。
ただし、[トリミング有り]と書かれている画像は、生物を分かりやすく紹介するために、トリミングをおこなっています。