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Diver's High +++ Underwater Photograph +++ Photographer Matsukawa Soichi

タカクラタツ / 大瀬



 大瀬湾内にはよくタカクラタツが現れる。おそらくこうゆう静かな環境が好きなのであろう。いつも結構長いこと居てくれて僕らの目を楽しませてくれる。

 オオウミウマほどではないものの、けっこう大きくなる種である。そのせいか、オオウミウマが居るという話を聞いて見に行ってみたら、このタカクラタツだったということが実に多い。大瀬はもちろんのこと、他のダイビングポイントでもそうゆうことがあったので、やはり、この大きさはけっこうインパクトがあるのだろう。

 いずれにせよこの大きさは実に撮影しやすい大きさで、クローズアップレンズを必要としないのはもちろんのこと、広角レンズからマクロレンズまで何でもOKという丁度良いサイズである。しかも、ボンテンを括り付けたロープに居てくれたので、ありとあらゆる角度からアプローチすることが出来、このコのおかげで会心作をモノにすることができたヒトがたくさんいることだろう。

 しかし、時々エラそうに講釈を垂れたりしている僕の場合は、こうゆう撮りやすい被写体と向き合うと、ヘタは打てないぞ…と、かえって考えさせられてしまうこともある(苦笑)。基本的に、ストレートに撮るのが好きで、捻りを加えた写真は好きではないので尚更である。

 でも、考えてみると、生き物を相手にしているのであるからして、”どう撮るか”ということも大事だが、”どんなふうに撮らせてくれるのか”という事の方が遥かに大きなファクターであって、撮影者が出来ることは、”可能性を読む”ことと”与えられたシャッターチャンスを逃さない”という2点のみしかないというのが現実だと思う。

 このタカクラタツを撮影する機会は3回あったのだが、いわゆる”セオリー通り”の青抜きで撮ったのが下段のカット。夢中で捕食活動をしているときにチラリとこちらを見た瞬間にシャッターを切ってみたのが中段…このカットは平凡だけど眼に力が感じられてオモシロイかな…と思った。
 …で、トップに持ってきたのは、これから食べようとする獲物を見つめているところと思われるカット。何の捻りも無いストレートショットである。このカットは目線がこちらに来ていないのだが、そこが気に入っている。どことなく緊張感を感じさせるこの場の雰囲気をよく表現できたのではないかと思うのだ。

 こんなふうに考えながら撮影できるのも、撮影しやすい被写体だからこそと言えるだろう。

タカクラタツ / 大瀬



タカクラタツ / 大瀬

ヨウジウオ科 / Syngnathidae
タカクラタツ / Hippocampus takakurae (Tanaka,1916)


 

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2008/12/08(月) 21:39:06Fish trackback:0 comment:0 タカクラタツ / 大瀬
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"Diver's High Blog"を御覧いただきまして、ありがとうございます。
大瀬崎や井田の海の中は生き物達の楽園。
ここで見られる魚は、600種とも700種ともいわれています。
そんな海での一コマから、海の素晴らしさのほんの一部分でも紹介できたらと思います。

ちなみに、各エントリーのタイトルが掲載画像の生物名になっていますが
書かれている文章は、必ずしもその生物に関することだけではないので悪しからず…

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