Digital Gallery 173 / Labracoglossa argentiventris
Osezaki Izu Peninsula
OLYMPUS C740 & PT018
f2.8 1/80 ISO100
Copyright Matsukawa Soichi. All rights reserved.
ネズッポ科 / Callionymidae
ハナビヌメリ / Paradiplogrammus enneactis (Bleeker,1879)
ネズッポの仲間でもニシキテグリに代表される「…テグリ」は人気があるのですが、「…ヌメリ」と名前が付く仲間は、地味で一般的には人気薄です。僕は、ずいぶん前にヨメゴチの産卵を見てしまってから大好きになりました。産卵行動はもちろんのこと、独特な泳ぎ方など見ていて楽しいサカナです。
写真は、普段見るヤツとチョット色合いが違うので一瞬「…?」となりました。特徴的な深い切れ込みがある第一背鰭第二鰭膜から、ハナビヌメリでいいと思うのですが…。
Copyright Matsukawa Soichi. All rights reserved.
Digital Gallery 172 / Scorpaenopsis cirrhosa
Osezaki Izu Peninsula
OLYMPUS C740 & PT018 + INON UCL-330 M67
f7 1/250 ISO100
Copyright Matsukawa Soichi. All rights reserved.
Digital Gallery 171 / Labracoglossa argentiventris
Osezaki Izu Peninsula
OLYMPUS X-2 & PT014
f3.2 1/160 ISO160
Copyright Matsukawa Soichi. All rights reserved.
ヘビギンポ科 / Tripterygiidae
ヘビギンポ属未記載種 / Enneapterygius sp.
ヘビギンポ科 / Tripterygiidae
ヘビギンポ属未記載種 / Enneapterygius sp.
これまで、海の中で見た生き物達のことをHPで「ああでもない」「こうでもない」「そうに違いない」…と、書いてきたのですが、毎度毎度のように「やはり違っていた」ということになってしまうことが多くて、一人「う~む…」と唸りながら、古い写真や記録を引っ張り出して再検討したりしています。おそらく、これから先もそうなのでしょうけど(苦笑)。
写真はダイレクトに波が当たるような場所には居ないはずの通称"赤ヘビ"です。そうゆう場所は"Theヘビ(ヘビギンポ)"のテリトリーで、コイツはもうちょっと深い方向に勢力範囲を広げているはずだと思っていました。
場所は岬の先端の背が立つような浅いところ。もちろん波はビシバシ当たります。そこで、1匹の"赤ヘビ"を見つけたので、「こんなところにも居るのか…でも迷子みたいなものだろうな…」と思いつつ、撮影していたとき、ふと横を見るともう1個体、「オヤ?」と思い周囲を探してみたら、他に3個体…、「全然フツーに居るじゃないの!」ということになりました。これまでの長時間に渡る数多くの観察から導き出された考察は、ものの5分間で木っ端微塵に崩れ去ることになったというわけです。
所詮、僕の観察なんてこの程度のものです…(苦笑)。
ヘビギンポ科 / Tripterygiidae
ヘビギンポ属未記載種 / Enneapterygius sp.
ヘビギンポ科 / Tripterygiidae
ヘビギンポ属未記載種 / Enneapterygius sp.
ヘビギンポ科 / Tripterygiidae
ヘビギンポ属未記載種 / Enneapterygius sp.
Copyright Matsukawa Soichi. All rights reserved.
テナガエビ科 / Palaemonidae
ウミウシカクレエビ / Periclimenes imperator
毎年のように見られるウミウシカクレエビですが、ニシキウミウシに乗っているのは定番中の定番で、その美しい様は写真派ダイバーに大人気です。
でも、僕は、この組み合わせを見るのは、実は今回が初めてなんです。
これまで「出た!」と、聞いても見に行かないことが多く、自分で別のを探そう…と、天邪鬼なことばかりしていたので、見れなかったのでしょう(苦笑)。今日は、ちょうど小さな生物が好きなお客さんが居たんで、だったら…と、見に行ってきたわけです。予想通り混んでましたけど…。
ちなみに、これまで見たときは、アカオニナマコ・トラフナマコ・タツナミガイ・ミヤコウミウシ・ミカドウミウシ・ベッコウタマガイ…と、ミカドウミウシ以外は非常に地味なホストばかりでした。だから、ほんとは、キレイなミヤコウミウシの背中に乗ったウミウシカクレエビを見ることが出来て、チョットうれしかったりするのでした。
テナガエビ科 / Palaemonidae
ウミウシカクレエビ / Periclimenes imperator
Copyright Matsukawa Soichi. All rights reserved.
チョウチョウウオ科 / Chaetodontidae
テングチョウチョウウオ / Chaetodon selene (Bleeker,1853)
テングチョウチョウウオの幼魚です。
どうゆうわけか、大瀬崎では、イザリウオの仲間やヨウジウオの仲間やハゼの仲間、あるいは魚以外でもフリソデエビや近年人気のウミウシの仲間達といった感じで、海底付近でジッとしている生き物達に人気が偏っています。僕もそういった生き物達を好きですし、写真に撮りやすいので撮影機会も多くなるのですが、同じように好きなのがハナダイの仲間やスズメダイの仲間、キンチャクダイの仲間、チョウチョウウオの仲間…といった泳ぐ姿がかわいい魚たちです。底物もイイのですが、海の中の雰囲気を楽しいものにしてくれるのは、こういった魚たちだと思うのです。特にチョウチョウウオの仲間達は、その姿からしてトロピカルテイストの強い魚なので、温暖な伊豆の海をイメージさせるのに居てもらわなければならないキャラクターだと思います。
BBSの方には時々UPしていますが、今年も多くは無いものの、南方系のチョウチョウウオたちが、そこかしこで目を楽しませてくれています。そんななかでも、このテングチョウチョウウオはチョットだけデラックスな佇まいを感じさせてくれる魚で、目の上を通る黒いラインを縁取る細く黄色いラインが特徴です。珍しいと言うほどではないのですが、比較的よく見られるトゲチョウチョウウオやミゾレチョウチョウウオよりは登場する数が少ないと思います。
Copyright Matsukawa Soichi. All rights reserved.
Digital Gallery 170 / Amblyeleotris diagonalis
Osezaki Izu Peninsula
OLYMPUS C740 & PT018 + INON UCL-330 M67
f7 1/125 ISO100
Copyright Matsukawa Soichi. All rights reserved.
裸鰓目(ドーリス目) / NUDIBRANCHIA
ドーリス亜目 / DORIDINA
フジタウミウシ科 / Polyceridae
ウデフリツノザヤウミウシ / Thecacera pacifica (Bergh, 1883)
居るなあ…と思っていたら、小さいのから大きいのまで、たくさん現れていました。ウミウシはいつの間に…って感じで登場しますね。
裸鰓目(ドーリス目) / NUDIBRANCHIA
ドーリス亜目 / DORIDINA
フジタウミウシ科 / Polyceridae
ウデフリツノザヤウミウシ / Thecacera pacifica (Bergh, 1883)
Copyright Matsukawa Soichi. All rights reserved.
コバンザメ科 / Echeneididae
スジコバン / Phtheirichthys lineatus (Menzies, 1791)
フグ科 / Tetraodontidae
ホシフグ / Arothron firmamentus (Temminck et Schlegel, 1847-1850)
大瀬の冬の風物詩とも言えるホシフグの群れが上がってきています。普段はもっと深いところで群れているんですけど、浅場に群れで上がってくるのは、繁殖行動などに関係があるのでしょうか?
ホシフグの背中にくっ付いているのはスジコバン。見ての通り小型のコバンザメの仲間です。ホシフグの群れが上がってくると、くっついているスジコバンも一緒に上がってくるというわけです。ホシフグの群れは、多いときは100個体以上の大きさになるので、同時に、かなりの数のスジコバンを見ることが出来ます。中には2~3個体のスジコバンにくっ付かれて、泳ぎづらそうにしているホシフグもいます。かなり迷惑そうにしているように見えますけど、どうなんでしょうね?しかも、スジコバンの吸盤にくっ付かれた部分は、小判型の傷になっていて痛々しいです。
ただ、大型のサメなどに付くコバンザメは、サメの体表や鰓などに付く寄生虫を食べて駆除してくれるので、かなり役立っているという話を聞いたことがあります。そうであれば、寄生ではなく共生と呼べなくもないわけです。スジコバン&ホシフグの関係はどうなんでしょう。少なくとも、スジコバンの体色は、ホンソメワケベラやムスメベラなど、多くの魚たちからクリーナーの体色だと認識されていると思われる白黒ツートンカラーですけど…。
Copyright Matsukawa Soichi. All rights reserved.
ハゼ科 / Gobiidae
セボシウミタケハゼ / Pleurosicya mossambica(Smith,1959)
Copyright Matsukawa Soichi. All rights reserved.
ハゼ科 / Gobiidae
セボシウミタケハゼ / Pleurosicya mossambica(Smith,1959)
Copyright Matsukawa Soichi. All rights reserved.
Digital Gallery 169 / Parablennius yatabei
Osezaki Izu Peninsula
OLYMPUS C740 & PT018 + PCU-01
f5 1/200 ISO100
Copyright Matsukawa Soichi. All rights reserved.
スズメダイ科 / Pomacentridae
コガネスズメダイ / Chromis analis (Cuvier, 1830)
ソフトコーラルに寄り添うように泳ぐキンギョハナダイやコガネスズメダイの幼魚たちを見かけるようになると、イイ季節になってきたなあ…と感じます。南からやってくる魚たちも気になりますが、やはり地元のコたちには、さらに思い入れが強くなります。
写真は、コガネスズメダイの幼魚ですが、スズメダイの仲間の例に漏れず、成魚と比べるとかなりカワイイです。これ以上大きくならないでもイイのに…と、思ってしまいますね。個人的には腹ビレがチャームポイントだと思います。
スズメダイ科 / Pomacentridae
コガネスズメダイ / Chromis analis (Cuvier, 1830)
Copyright Matsukawa Soichi. All rights reserved.
Digital Gallery 168 / Parapercis pulchella
Osezaki Izu Peninsula
OLYMPUS C740 & PT018 + INON UCL-330 M67
f7 1/125 ISO100
Copyright Matsukawa Soichi. All rights reserved.
ハゼ科 / Gobiidae
ウミショウブハゼ属の一種 / Pleurosicya sp.
またokaネタです。「セボシ(ウミタケハゼ)だと思うんですけど…」と見せられたデジカメ画像の個体がコイツ。okaが、比較的数が多いセボシウミタケハゼの画像を、わざわざ僕に見せようとするところで、oka自身がセボシではないのではないか?…と疑っていることが分かります。早とちり的な先走ったところが無いところも好感が持てますし、本当にイイ目を持ってるんです。だから、ちょっと見てみようか…という気にさせられるんですね。
聞いた話による状況と、画像を見た瞬間の印象は、セボシウミタケハゼだろう…という感じでした。…が、体側の白点のせいなのか、全体的なムードなのか、やはり何か違うような気がします。
結局、今日、現物を見に行ってきたのですが、いつも書いているように、この仲間は、ほんとにムズカシイです。見れば見るほど判らなくなってしまいました。現時点での僕の印象はセボシではないだろう…という感じです。日本のハゼ(平凡社)に掲載されているウミショウブハゼの一種-2 / Pleurosicya sp.2が似ているような気もするのですが、ちょっと判んないですねぇ…。
ハゼ科 / Gobiidae
ウミショウブハゼ属の一種 / Pleurosicya sp.
追記 2005.11.15. 23:30
僕の写真だと暗くて細部のディテールが分からなかったので、okaから撮影した画像を送ってもらったのですが、この個体の尾鰭下半部には、あきらかな褐色部があります。「日本産魚類検索 全種の同定」をあたってみたところ、セボシウミタケハゼの尾鰭下半部には、それが無いことが特徴とされていました。ちなみに、「日本のハゼ(平凡社)」に掲載されているウミショウブハゼの一種-2 / Pleurosicya sp.2やアカスジウミタケハゼの尾鰭下半部には、それが見られます。セボシウミタケハゼではない可能性が、またチョット高くなったということになるのかもしれません。
Copyright Matsukawa Soichi. All rights reserved.
Digital Gallery 167 / Sepia tokioensis
Osezaki Izu Peninsula
OLYMPUS C740 & PT018 + INON UCL-330 M67
f6.3 1/40 ISO100
Copyright Matsukawa Soichi. All rights reserved.
アナゴ科 / Congridae
アキアナゴ / Gorgasia taiwanensis (Kao,1991)
湾内に、いつもアキアナゴが現れる場所があるのですが、なぜこの場所に現れるのかが謎です。何年も前からのことなので、同じ個体というわけではなく、間違いなく入れ替わりはしているでしょう。多い年は7~8個体。居ない年もあります。
水深・潮の当たり方・etc.…何か理由があるのでしょうか?大瀬には、他にもアキアナゴを見ることが出来る場所が何ヶ所かあるのですが、その場所とこの場所との共通項も思い浮かびません。あえて言うなら砂地だということぐらい…(苦笑)。
う~ん…真相を知りたいです。
アナゴ科 / Congridae
アキアナゴ / Gorgasia taiwanensis (Kao,1991)
Copyright Matsukawa Soichi. All rights reserved.
イザリウオ科 / Antennariidae
イザリウオ / Antennarius striatus (Shaw et Nodder, 1794)
久々の底モノ探しは楽しかったです。やっぱり大瀬湾内の海底にはイロイロ居て時間が経つのを忘れます。しばらく姿を見かけなかったTheイザリウオも見ることができました。
Copyright Matsukawa Soichi. All rights reserved.
トラギス科 / Pinguipedidae
ハワイトラギス / Parapercis schauinslandi (Steindachner, 1900)
このところ、中層で回遊魚と戯れてばかりだったので、久々に海底をウォッチングしてみました。相変わらず南方系底物がいろいろ居て楽しかったです。…ただし、サイズが小さいのが多いです。このハワイトラギスは体長20mmといったところでしょうか…。ちょっと目を離してデジカメの設定をいじっていると見失ってしまいます…(苦笑)。何処に行っただろう…と探してみたら、巻貝の貝殻の中からコチラの様子をうかがっていました。
目が合って「あ…バレた」と言った瞬間…
…なんて、ベタなコメントを付けるのは、やめておいた方が良いでしょう(笑)。
トラギス科 / Pinguipedidae
ハワイトラギス / Parapercis schauinslandi (Steindachner, 1900)
Copyright Matsukawa Soichi. All rights reserved.
ヘビギンポ科 / Tripterygiidae
ヘビギンポ属未記載種 / Enneapterygius sp.
岬の先端で見つけた"赤ヘビ"。湾内よりはずっと居そうな気配がある環境ですし、おそらくは居るんだろうなあ…と思っていたのですが、今回、初めて実際に岬の先端で確認できました。
初めて"赤ヘビ"を見つけてから、だんだん目が慣れてきて、今では、見ようと思えばいつでも100%見ることが出来るようになったのですが、その最初の頃から現在にかけてのことを思うと、いかに強い先入観を持って探していたかを思い知らされます。効率を高めるようとすることが、手抜きになってしまわぬようにしないといけませんね。何を探すにしても、居るであろうと思われる場所以外もしっかり見なければ…。
水深は-5m、安全停止中に見つけました。小さなゴロタ石エリアで、石の上にチョコンと載っていました。大瀬に居るこの種としてはチョットだけ深めです。周囲に他の個体は見られませんでした。
岬のこのあたりは、ヘビギンポ(Theヘビ)もほとんど見られないところなのですが、"赤ヘビ"は個体数は少ないものの、ヘビギンポと比べて、若干広範囲に棲息しているような気がします。数的にもサイズ的にも、同じ場所に居たとしたら、ヘビギンポよりも劣勢に立たざるを得ないような気がしますので、こうして棲息エリアを広げることによって、勢力を保っているのかもしれません。
Copyright Matsukawa Soichi. All rights reserved.
セミホウボウ科 / Dactylopteridae
セミホウボウ / Dactyloptena orientalis (Cuvier, 1829)
セミホウボウの若魚。小さな幼魚も、中ぐらいの若魚も、大きな成魚も、インパクトがある魚です。
しかし、蝶とか蛾なら分かるんですけど、なぜに蝉…?それとも、セミって蝉ではないのかな?大きく広げた胸鰭の眼状斑は、敵を驚かせて怯ませるという効果があるらしいのですが。どうでしょう…。この魚の体長が自分の背丈ぐらいあって、いきなりこんなふうに広げられたら、やっぱり一瞬ビビるだろうなあ。
セミホウボウ科 / Dactylopteridae
セミホウボウ / Dactyloptena orientalis (Cuvier, 1829)
Copyright Matsukawa Soichi. All rights reserved.
ハゼ科 / Gobiidae
クモハゼ / Bathygobius fuscus (Ruppell, 1830)
クモハゼです。小さくて地味~なハゼなんですけど、けっこう好きで、見つけると、しばらく眺めてしまいます。体色のバリエーションが豊富なので見ていて楽しいです。よく見られるのは、湾内と岬の先端。水深1mより浅いところをシッカリ見ていればたくさん見つかるでしょう。たいていは石の影に隠れています。
Copyright Matsukawa Soichi. All rights reserved.
Copyright Matsukawa Soichi. All rights reserved.
Digital Gallery 166 / Pomacentrus coelestis
Osezaki Izu Peninsula
OLYMPUS C740 & PT018 + INON UCL-330 M67
f7 1/6 ISO100
Copyright Matsukawa Soichi. All rights reserved.
スズメダイ科 / Pomacentridae
クマノミ / Amphiprion clarkii (Bennett, 1830)
このところ、講習以外は、ほとんど中層か表層を泳ぐダイビングをしていたので、かなり前の写真になってしまうのですが、湾内のクマノミです。
時々…、ほんとうに時々なんですが、湾内にクマノミがやってくることがあります。今年は、この個体が夏からずっと居るのですが、だいぶ大きくなりました。クマノミ好きとしてはウレシイ限りです。でも、この場所に居ると、ずっと独りぼっちだという可能性が高いし、水深が極端に浅いので、冬場の水温低下による寒さが、外海や岬に居るクマノミたちと比べると、かなり厳しいものになることは間違いないです。率直に言って冬を越せる可能性はゼロに限りなく近いと言わざるを得ないでしょう。湾内で潜るときは行きと帰りに必ずと言っていいぐらい挨拶していく個体だけに、チョット複雑な心境になるのでした。寒くなってきたら、岬のイソギンチャク畑あたりまで泳いで移動するなんてことはないのかな?
Copyright Matsukawa Soichi. All rights reserved.
マトウダイ科 / Zeidae
マトウダイ / Zeus faber(Linnaeus,1758)
寒くなると…あるいは、水温が低いと見られると云われているマトウダイですが、ずいぶん前から、そんなことは無いだろう…と、心の中で思ってました。水温22度以上の今の大瀬でも、ほぼ確実に見られています。夏でも見られるけど冬には多く見られる…って感じでしょうか。深海魚とかって言い方もチョットなあ…って気がしますよね(笑)。
マトウダイ科 / Zeidae
マトウダイ / Zeus faber(Linnaeus,1758)
Copyright Matsukawa Soichi. All rights reserved.
Digital Gallery 165 / Stonogobiops nematodes
Osezaki Izu Peninsula
OLYMPUS C740 & PT018 + INON UCL-165 M67
f5.6 1/40 ISO100
Copyright Matsukawa Soichi. All rights reserved.
アジ科 / Carangidae
ブリ / Seriola quinqueradiata (Temminck et Schlegel,1845)
先日、大瀬湾内のタカベの大群がスゴイという事をお伝えしましたけど、さらにエスカレートして大変なことになってきてます。
タカベやキビナゴの大群を追って、ブリやカンパチが20~30匹の群れを作ってやってきていたんですが、昨日あたりから、1mオーバーサイズのブリまで続々入ってきています。大瀬湾内で大物ポイント気分を堪能できるというわけです。ハッキリ言ってこれを見ておかないと損です。ぜひとも大瀬湾内へ!
例によって、ショボイ動画もUPしました。画質イマイチのくせに少々重いですけど、見てみてください。(前回よりはだいぶ軽いですヨ(笑))下の写真をクリックすると動画ダウンロードページが開きます。
Copyright Matsukawa Soichi. All rights reserved.
ハゼ科 / Gobiidae
セボシウミタケハゼ / Pleurosicya mossambica(Smith,1959)
ウミタケハゼの仲間は、その種の判別に手こずることが多いです。色彩のバリエーションがけっこう豊富ですし、図鑑に掲載されている写真と照らし合わせて、「これがそれっぽい…」という感じで安直に判断してしまうと、後で冷や汗をかくことになってしまいます。
…で、撮影して細部を調べて「日本産魚類検索 全種の同定」を当たってみることになるのですが、調べれば調べるほどドツボにはまる…ということも多々あったりするわけで、LOG付けの時など、真面目で勉強熱心なガイドさんほど、「分かんないです。ウミタケハゼの一種ってことにしておいて下さい…」って感じで、答えを出すことが出来ないということになってしまったりします(苦笑)。
でもコイツはセボシウミタケハゼで良いでしょう。なんて見事な背星!って感じです。このコを褒めてあげたいと思いました。さらに、写真に撮ってみて気づいたのですが、右下の方には卵が産みつけられていますね。生態写真としてもチョットだけポイントアップという感じです。良かった良かった。
Copyright Matsukawa Soichi. All rights reserved.
チョウチョウウオ科 / Chaetodontidae
トゲチョウチョウウオ / Chaetodon auriga(Forsskal,1775)
大瀬で見られる季節来遊系チョウチョウウオの中で最もポピュラーなのがトゲチョウチョウウオだと思います。「最もポピュラー=よく見られる」というわけで、いわゆる猫跨ぎ状態になってしまうことも多々あるのですが、居ないとなるとやけにサビシイのは、こういった連中でもあります。例年、ニザダイ系とチョウチョウウオ系の南方種は、他の南方種の先陣を切って登場し、ベストシーズン到来の近さを感じさせてくれるのですが、今年は、なかなか現れてくれませんでした。ですから、こうして見ることが出来ると、実にウレシイ気持ちになるのでした。この個体は体長3cmぐらいありましたので、けっこう前から来ていたようです。…で、だとしたら…と思い、チョウチョウウオチェックポイントをチェックしてみたら、まだ吻が丸い1円玉サイズの幼魚たちをたくさん見ることが出来ました。ウレシイなあ~!
Copyright Matsukawa Soichi. All rights reserved.
ハゼ科 / Gobiidae
ホタテツノハゼ属の一種-3 / Flabelligobius sp.3
一部の人々の間で人気のホタテツノハゼ属の一種-3。実は伊豆ではけっこう個体数が多く見られるということも一部の人々の間では知られていました。なぜか今年はちょっとだけ人気がブレークしたようです。
このハゼ、以前は"カワリオニハゼ"という仮称で呼ばれることが多かったのですが、確かに一見オニハゼです。写真で見るとハッキリと違いが分かるのですが、赤系統の色が黒っぽくくすんでしまう海中では、慣れていないヒトがチラリと見ただけでは、まず見分けがつきません。でも実は違う…というところがマニア心を擽るというものです。こうゆうの海中で見分けて、その容姿の美しさを鑑賞するというのが、なんとも楽しいわけです。
…で、ヒトによってはそうゆうのを変態的な行為だと思うようです(笑)。まあ、採って殺してしまうわけでもないですし、一部のある種のオタク的趣味のように、公序良俗上悪影響がある恐れがあるというわけでもないですし、ましてや犯罪につながる可能性があるというわけでもないので、個人的には、なかなかアカデミックで良質な変態だと思うのですが…(笑)。
撮影していて思うのですが、実際、このハゼの背鰭は美しいです。雄は、以前"Underwater大瀬崎"にUPしたので、見たことがある方もいると思うのですが、背鰭の棘が長く伸び実にスタイリッシュです。…で、雌の方は地味だな…という印象を持っていたのですが、こうしてじっくり見てみると、これはこれで渋くて味わいがあるディテールだなあと思うようになりました。
本当は雄の写真を撮ってからUPしようかと思っていたのですが、昨日今日と3度チャレンジしても雄は出て来ず…。
あまり遅くなって鮮度が落ちてしまうのもサビシイので雌だけUPします。コイツの相方の雄を見たい方はokaのBLOGに写真がUPされてますので、そちらをどうぞ。
ハゼ科 / Gobiidae
ホタテツノハゼ属の一種-3 / Flabelligobius sp.3
テッポウエビ科 / Alpheidae
コトブキテッポウエビ / Alpheus randalli
Copyright Matsukawa Soichi. All rights reserved.
ハタ科 / Serranidae
フタイロハナゴイ / Pseudanthias bicolor (Randall, 1979)
黄味が強いオレンジ色とピンク色っぽい紫色のツートンカラーも鮮やかなこの魚が居てくれると、それだけでその日のLOGに思いっきり華やかな彩りが加えられるような気がします。杉本さん@MIRISSA(のところのお客さん?)が見つけたとの話を聞いたので探してみました。やっぱり可愛くてイイですね。
…で、1個体見つかれば次々登場という、いつもの大瀬パターンです。今日はokaが別個体をで見つけてきました。ハナダイ好きの人たちは、それぞれに、見るべきポイントを押さえているので、今年もそこかしこで見られるようになるでしょう。
フタイロハナゴイは、臆病なのですぐに岩陰に隠れてしまうのですが、そのおかげで逆に写真は撮りやすいです。なぜなら、そのあたりに居てくれるわけですから、どこかに泳ぎ去っていってしまう魚よりも狙いやすいというわけです。もちろんプレッシャーをかけすぎると、奥の方まで逃げ込んでしまって、なかなか出てこなくなってしまってマズイのですが、そうじゃなければ、「こちらとしては撮影しやすく、フタイロハナゴイとしては、いつでも岩陰の奥の方に逃げ込める」という、双方にとってちょうどイイという感じのポジションが保たれるわけです。ハナダイは動くから撮りづらいと思っている方は、ぜひともチャレンジしてみてください。拍子抜けするぐらいカンタンに撮れてしまうと思いますよ。…で、この美しいハナダイを撮ってしまうと、ハナダイワールドにはまっていくのでご用心を…(笑)。
Copyright Matsukawa Soichi. All rights reserved.
ハゼ科 / Gobiidae
オニハゼ / Tomiyamichthys oni (Tomiyama, 1936)
伊豆の各エリア同様、大瀬でもホタテツノハゼ属の一種が数多く確認されていて人気を呼んでいます。僕も6個体ほど見つけているのですが、今年はまだ雄の撮影に成功していません。oka@アルバイトが雄の写真をキレイに撮ってきていたので、訊くとけっこう寄れたとのこと。それなら…と、場所を案内してもらい撮影に行ったのですが、やはり雌しか出てきてくれず、雄の撮影は出来ませんでした。
…で、仕方が無いので撮影を諦め、別の個体を探していたら、せっせと作業中のコトブキテッポウエビの姿が目に入りました。これは!…と思ったら、同居のハゼはオニハゼでした。このパターンも今年は少なくないのですが、ネジリンボウ系やホタテツノハゼ系以外のハゼがコトブキテッポウエビと一緒に居るのは、大瀬のシーンとしては逆に違和感を感じてしまうというのが不思議です。下町で純和風のオッサンがブロンドお姉ちゃんと一緒に居るような…。
でもまあ、ちょっとデラックスな感じの大瀬のオニハゼの写真が撮れたという事で、メデタシメデタシということにしておこう。
Copyright Matsukawa Soichi. All rights reserved.
ハゼ科 / Gobiidae
ヒレナガネジリンボウ / Stonogobiops nematodes (Hoese et Randall,1982)
ふと視線を感じたのでそちらをよく見てみると、この2匹が警戒しながら僕のことを見ていました。
Copyright Matsukawa Soichi. All rights reserved.
ハゼ科 / Gobiidae
ネジリンボウ / Stonogobiops xanthorhinica (Hoese et Randall,1982)
この組み合わせも、今年はごく普通です。
Copyright Matsukawa Soichi. All rights reserved.
ハゼ科 / Gobiidae
ヒレナガネジリンボウ / Stonogobiops nematodes (Hoese et Randall,1982)
ネジリンボウ / Stonogobiops xanthorhinica (Hoese et Randall,1982)
今年はごく普通のシチュエーションですね。
この2匹、種が違うという認識はあるのでしょうか…?
Copyright Matsukawa Soichi. All rights reserved.
ウバウオ科 / Gobiesocidae
ツルウバウオ / Aspasmichthys ciconiae (Jordan et Fowler,1902)
扁平な体形と尖った吻が特徴のツルウバウオ。暗い岩の隙間をライトの光で照らしたときに浮かび上がった姿が、思いの外キレイだったので驚かされてしまいました。蛍光しているかのような淡い薄紫色で、赤いストライプが鮮やかに見えたのですが、残念ながら撮影した写真を見ると地味な色になっていました。ここにUPした2枚の写真を見ても微妙に色合いが違っているので、写真写りに起因するだけではなく、体色そのものも変化しているのだと思います。
毎度のように書いていることですが、このテの魚を撮影することにおいては、コンパクトデジカメの独壇場ですね。このときも、水深1mぐらいのところで、かなり強い波に揺さぶられながらの撮影だったのですが、両足と左腕で体を固定し、カメラを持った右手を岩の隙間に突っ込み、80cmぐらい離れた位置からモニターを覗きつつ、なんとかフレーミングしてシャッターを切りました。そんなやり方で、ここにUPしているぐらいの写真がノートリミングで手に入るのですから、少なくとも浅瀬のフィッシュウォッチングのお供としては、もう大掛かりな銀塩一眼レフには戻れません(笑)。
ウバウオ科 / Gobiesocidae
ツルウバウオ / Aspasmichthys ciconiae (Jordan et Fowler,1902)
Copyright Matsukawa Soichi. All rights reserved.
Contrust scale (graduated 16steps)
sRGB - Gamma : Windows (2.2) - White point : 6500°k
1024 x 768 True color (32bit)
font size : medium
"Diver's High Blog"を御覧いただきまして、ありがとうございます。
大瀬崎や井田の海の中は生き物達の楽園。
ここで見られる魚は、600種とも700種ともいわれています。
そんな海での一コマから、海の素晴らしさのほんの一部分でも紹介できたらと思います。
ちなみに、各エントリーのタイトルが掲載画像の生物名になっていますが
書かれている文章は、必ずしもその生物に関することだけではないので悪しからず…
当サイトに掲載されているあらゆる内容の無許可転載・転用を禁止します。
当サイトの内容は、日本の著作権法及び国際条約によって保護を受けています。
Copyright Matsukawa Soichi.
All rights reserved.
Never reproduce or republicate without written permission.
このブログで御紹介している画像は、基本的にノートリミング画像です。
ただし、[トリミング有り]と書かれている画像は、生物を分かりやすく紹介するために、トリミングをおこなっています。